芸能はかくあるべきよ

K-PRO「ワラネタ寄席」へ。夏以降、真空ジェシカの出るライブに片っ端から足を運ぶようになっていくのだけれど、7月頃はまだ抵抗がなくなったわけではなくて。これは大丈夫だろうか、これは対策されているのだろうか、と少し及び腰になりながらライブが観たい気持ちと葛藤していた。

そんな中で、お笑いライブ制作会社K-PROの主催するライブは情報発信も現場でのケアもかなり手厚く、「これはK-PROだから大丈夫そう」と安心して足を運んだものだった。

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ハイジアV-1でワラネタ寄席おしまい。コロコロコミックみたいなのから往年の演芸場みたいなのまで盛りだくさんだった。オールリスタートより会場のピリピリ感が薄くて少し安心。前回は正直制作さんたちが怖かった。。仕方ないけど。緊張感を出さない、でもきっちりやる、ってすごく難しいなあ。

さんだると真空とさすラビでスタートしたのうれしかった!すごく楽しそうに喋るじゃないの。ネットラジオの話してた。

ヒコさんは単独でもやった「軽井沢」。面白かったー。し、それ以上に狙ったとおりに笑いが来てることに驚いた。こんなに振ったら振っただけ笑いが返ってくることあるんだ。すげー。

今日はアクリル板がなかったので真空はクロスで上がってたのもうれしかったなあ。出囃子が聞ける日常はやく来い。

だーりんずで一番笑っちゃった。笑いを取る手法はほぼ一択なのにいろんな見せ方ができるのがすごい。分かってるのに笑っちゃうんだよなー。あああ、あのSEを思い出すだけで笑っちゃう。

そうだ、もうひとつ忘れてた。

こんなご時世で生の舞台というだけで有り難がられるはずなのに、ちゃんとスベる人はしっかりスベっていて、「「「正しい」」」と思った。

以上です。

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初めて行くハイジアV-1という劇場の場所が分からなくて、スタートに間に合わず。オープニングトークの途中で入れてもらったら、舞台上に真空ジェシカが立っていた。同期のさんだる(ホリプロコム)、仲良しのさすらいラビー(太田プロダクション)と一緒にオープニングMCをしていて、とても楽しそうだった。

この日印象的だったのは、客席に笑いを贔屓する気配がほぼなかったところ。「劇場再開、がんばれ」とか「こんな状況でもライブを開催してくれてありがたい」という風潮があったし、たしかに私もそう思っていたのだけれど、スベる人たちはしっかりスベっていた。でも雰囲気が悪いわけではなくて、ヒコロヒーのくだりにも書いているように、面白いボケには呼応するように大きな笑いが起きていて、それも心地よかった。

芸能はかくあるべき。かくあるべきよ。下馬評や位置づけに振り回されず、ドライに、フラットに、お客さん自身が受け取ったままに評価されるのが一番正しい。

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