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アンパイ

最後の夏と言われる夏の大会が始まる。
組み合わせも出揃い、開会式の手筈も整った時期

そう、今、まさに
ベンチ入りとベンチ外が別れてしまう

ベンチ入りには背番号が渡され
ベンチ外はもう開会式の行進がなくスタンドで見守る訳で…

強豪と呼ばれる私立はお別れ試合が行われて背番号をもらえなかった子が練習試合に出て3年間の部活を締めくくる

うちのチームでも記録に回る3年生が居ると聞いた

3年前、息子が進学先を決めた時正直落胆した。
だって私立の野球部に入ることも出来たのにさ…と
息子はそれを拒否して今の高校に入学した訳

蓋を開けてみれば

人間味のある素敵な監督と出会い
思いやりのある仲間に囲まれ
自己肯定感をあげ
リア充な高校生活を送っている様子を見ると
開けなきゃわかんないなー
私、間違っていたなー
ごめん、昭和な考えでと猛省した

息子はプレイヤーの道を選び
強豪でもなくぼちぼちの田舎の高校ででプレーしている

レギュラーでスタメン
絶対的に変わらない
今回、強豪に当たったけどそれはそれで良くて
最後の夏をマウンドで迎えられる

志なんて高くなくて良いのだ
ぼちぼちアンパイで良いのだ

そう、アンパイって幸せなことなんだちなみに私は志は高く高く
そして上を上を目指す傾向にあって
今流行りの診断では

巨匠ですってよ

だけど夫は真逆のよく考える慎重派
そしてアンパイ派

息子の進学先を聞いて落胆した私に
(俺は試合に出れる学校の方が良いと思う。試合に出れるから楽しいんだよ。野球は)と

当時の私は(試合に出られなくてもブランド校にいけばそこでしか見られない事もある)と思っていたので
そんな考えもあるのかなぁと思っていた

結果、親子共々これで良かったんだ
と納得できる夏を迎えられる

アンパイ
アンパイ
つまらないようだけど
とても深い


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