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アジアの文化をケープタウンで

ケープタウンの街中の景色はガイドブックでみる以上に、本当にご自身の眼で満喫頂きたいと思うほど本当に素敵です。大自然の景色はもちろんのこと、様々な歴史の中で重ねられた景色も味があって素敵です。

南アフリカは、アフリカ=黒人の国、ネルソン・マンデラ氏やアパルトヘイトの人種差別問題があった国、という印象が強い方も多いかもしれませんし、最近ではラグビーワールドカップ🏉のイメージがあるかもしれません。

実は南アフリカには、アジアの文化的な影響もかなりあったのをご存知でしょうか?

私はこの点においてほぼ無知なままだったのですが、今回の旅行中、現地で学んだことの一つです。

ケープタウンには、ボ・カープという エリアがあり、色あざやかな建物が並ぶ地区があります。ここは正にアジア系の影響が残っている場所。 

17世紀に、南アフリカを最初にオランダが植民地化しようとした際に、街を構築するにあたり、労働者としてインドネシアのエリアからかなりの人を南アフリカに移住させました。

何故インドネシア?

それはまさに歴史の教科書に出てきたあのキーワード、"東インド会社" を17世紀初期に最初にオランダが立ち上げたからです。株式会社のはじまりだとか、歴史的にはかなり重要なポイントですよね。

15世紀あたりから、スペインと戦い、オランダは世界進出を目指して、他の大陸をどんどん攻めていた時期がありました。植民地化を一気に進めていたわけですが、アフリカ侵入する前に既に東インド会社で抑えていたインドネシアから南アフリカに移住させて、街の開拓をケープタウンの先住民と一緒に働かせていました。 連行されてきたアジア系の人達はイスラム系のインドネシアを主とした出身の人が多かったと伺いました。

建築物をみると、確かにイスラム系の影響が伺えます。 色鮮やかな色であったり、モスクがあったりと、徒歩圏内で色々とみていくこともできました。私はAir B&Bの 体験する プログラムから、ガイドさんに説明頂きながら歩くツアーに参加して博物館まで連れて行ってもらいました。

Air B&Bでのガイドさん、Jaleelさんが教えてくれる南アフリカの旅。

Jaleelさん自身はまだ20代のイスラム系の家系であり、お父様は彼が小さい頃アクティビストとして南アフリカで活動していた為、収監されていた事もあり、お母様の母国であるシンガポールにもあまりに大変な時期でもあった幼い頃は居たらしく、南アフリカで正に激動の時代を生きているご家族。彼はその歴史を語りながら前を向いて新しい南アフリカを作りたいとガイドの道を歩んでいくことを決めたそう。

イスラム教の教えにおいてなんでも答えてくれていたJaleelさん。是非ケープタウンに行く機会があれば、彼のガイドを頼んでみては?(基本は英語での会話になります。)


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