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雨後の月のBlack Moon/吉乃友純米大吟醸 一粒一水/賀茂金秀 特別純米13生

ちょっとさかのぼって22日の食卓。
前日は雨後の月のBlack Moonで貝三昧でしたが、この日は蟹と海老。
久しぶりに夫が好きな蟹クリームコロッケ、ついでに海老のフリッター、オーロラソース、そして、2粒だけのこっていたヒオウギ貝としめじのバター炒め。お酒は、前日に引き続きBlack Moonの生。
昨日のように楽しみたかったので、チルド保管。すっきりして、フルーティー。微かな酸味が心地い。

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ヒオウギ貝のバター炒めと本当に相性がいい。濃厚な旨みをお酒の甘みとフルーティーさで受け止めながら、さらっと流す。 

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しか~し、揚げてから気が付く。
蟹クリームを作るときに、胡椒を入れるのを忘れたΣ( ̄□ ̄lll)
そのせいか、もう一つ物足りないっていうのか、しっくりこない。私はかなり行けると踏んでいたのに…
と言う事で、お酒をチェンジするのだけど、これが後々新たな展開を生み出します。
  
引き継いだのは、吉乃友で醸された純米大吟醸 一粒一水。米一粒のうまいを感じる酒を作ろう!をコンセプトに、立山連峰の郷田収穫の良質な米だけでお酒を造るため、同県婦中町の里田で酒米栽培を行う農家の有志が集まりが立ち上がり、創設された会社越乃めぐみ監修のお酒。(一年前から、吉乃友は後継者がいない等の理由から、越乃めぐみの子会社になりました)

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試飲した時と、開栓した時に印象が異なったため、様子を見ていました。
開栓後は、常温で放置していたせいか、ごくごく微かに熟成した時のニュアンスが感じられるのですが、これが、淡麗な味わいの中に五味の複雑な味わいをつなぎ合わせる。
バターのようなミルキーなコクのある香り、複雑だけど、雑味がなくすっきり。
伝わりにくいと思うけれど、北海道の湖、水面に貼った氷を見ているような、不思議な気分になるのです。
 
これが、蟹クリームコロッケと出会うとお酒がご飯のようにコロッケを受け止め、それでいて、蟹の香りが立つ。海老のフリッターと合わせれば、海老の旨みと香りが立ち膨らむ。それでいて、最後はお酒が優しくスーッと切る。
こんなに甲殻類を盛り上げるお酒、初めてかも?すごくいい。
  
吉乃友を吞み切ってしまった後引き継いだのは、賀茂金秀、特別純米13生。ボディは暑すぎず薄すぎず程よく、甘みと香りが引き出すコク旨み、発泡感がバランスよく盛り立てているお酒。
海老のフリッター、蟹クリームコロッケとも相性がよく、お酒単品でも食中酒でも行ける。
 
ここで、オーロラソースにトマト風味のタバスコを入れることを思いつく。よりしっくりくる。蟹クリームコロッケにもつけて見たら良い感じ。
…ってことは、雨後の月ももしかしたら合うかも?と思い、再登板。
やっぱりうまい!合わないわけないんだよね。
  
そうなると、雨後の月が止らない。
おつまみ、全部なくなっちゃったので、スーパーなんかで売っているロンドレの無花果フレーバーチーズを開けることに。すると、雨後の月は少しミステリアスで大人っぽい、色っぽい味わいに。益々はまる。

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結果…久しぶりに吞みすぎる。
頭が痛くなったりとか、そんなんはなかったけれど、雨後の月のBlack Moonは2日で終了。
 
お酒を合わせても、何故か苦く感じたりとか、しっくりこない日もあるけれど、この日は3本とも美味しく、本当にしっくりくる良い日だった。
 
美味しいお酒をご馳走様でした。
(2018年12月30日)

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