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馳走 啐啄 一十(広島)にて

合わせる料理によって、日本酒の味はがらりと変わるし、お料理も引き立てる…という事を思い知ったのは、ほんの3年ほど前。
私の日本酒の師匠と崇めている酒屋さんが開いた雨後の月の会でのことでした。あれから、ずっとその時のような感覚を追い求めているのですが、なかなかそこまでは届かず…という状態でしたが…

昨日、お邪魔した馳走 啐啄 一十。
ウニが入った舞茸のカプチーノ仕立て、甘エビのコンソメ、鱈の生白子、熟成お刺身、のどくろの塩焼き、トリュフごはん…そのほかいろいろ。

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アワビは80度でじっくり蒸したり、おしぼりから始まりお料理、それに合わせる調味料の一品一品にとても手間や工夫が施されていて、舌に、目に、香りに、食感にと、感覚をくすぐるお料理で、食べちゃうとなくなっちゃうので食べるのが勿体ないぐらい、何を食べてもうっとりするようなお料理。

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それに合わせたのは、お店に黒龍や田酒などもありましたが、広島のお酒がたくさんあり、お店の方のお勧めで頂いた雨後の月の特別純米酒。
このお酒は家でも呑んだことがあるので、特段、気構えもせずに頂きましたが、鱈の生の白子のポン酢和えと頂いたときだったと思います。それまでのお料理と合わせていたときのお酒の印象とも違い、白ワインにしか思えない味わいにびっくり。この特別純米酒、こんな顔を持ってたんだと、初めて知りました。
知っているつもりのお酒で、こんなことが起ころうとは!だから日本酒は面白いですね。

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『雨後の月が好きで、ここにもいろいろあるんだよ』とお店のプロデュースをしている平野寿将さま。
もう一杯選んだのは、老亀の純米吟醸中汲み。
冷蔵庫から出した状態より少し温度が上がってきたら、味付けは程よい濃さですが、香り高く、旨みが濃厚なお料理と、とても良く合っていました。

お土産にもうすぐ発売のお出汁まで頂いて、本当に素敵な夜になりました。また行っちゃおっと。
(2014年11月8日)

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