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白鴻 辛口純米酒65黒ラベル 生原酒
広島県呉市安浦のお酒です。
蔵は夏はホタルが飛び交うような、瀬戸内沿いの海と山がある穏やかな場所にあり、お水も超軟水。
甘口ですが、しつこさや押し付けがましさがなく自然な優しい味わい。
バレリーナのようなしなやかな強さを持った酒質を包み込み、キレも美しいお酒を作ります。
そんな蔵の日本酒度+11というスペックに、興味津々!
今期、呑みたくて、呑みたくて、呑みたかった1本です。
…という割には、お料理は考えられておらず、ほぼ近所で買ってきたお惣菜。
何と合わせようかな?とか、楽しみにしていたのに…開栓が待てずに開けちゃいました。
そんな行き当たりばったりの1日目。温度は冷や(常温)。
最初に口に含んだ時の印象は、ヨーグルト風味のチェルシーを優しくすっきりさせたような感じ?
スッキリした中に優しく甘い香りがあり、かすかな苦味が心地よく、爽やか。
辛さは尖っていませんが、クレッシェンドで少しずつ積み重なってゆきます。
その中でふわっと感じるまあるい甘みが辛さを豊かにしている印象。
嫌味がなく、苦味と酸味が優しく主張することで、爽やかさと、穏やかながらも、お酒にメリハリを感じさせてくれているのかも?
押し付けがましさがないお酒なので、自然と呑み進んでしまうタイプです。
これに良い感じだったのが麻婆豆腐。
最初はお酒とお料理の辛味が同調し、まあるい甘みを感じたあと、辛さがピリピリピリ。
特に山椒が多めのスパイスを足すと、お酒が持っている心地よい酸味が強調されて、続く辛さと良い感じの刺激に。
お刺身は塩より醤油のほうがしっくり来ますね。
2日目は甘くてほろ苦くてミルキー、そして辛 辛 辛。
これは成城石井の胡椒がしっかり効いた 腰果蝦仁によく合いますね。
お酒の甘酸っぱさが押し出された後にピリピリピリ。
焼き鳥と相性が良いと何処かで読んだ気がしたので合わせてみましたが、焼鳥のタレの甘さとお酒の甘さが共鳴し膨らむので、苦味や辛味がマイルドになります。
野菜とは、お酒の苦味が同調するので、これまた合わせやすいですね。
食べ物は選ばないかも。
3日目以降は、どんどんフルーティーさが膨らみ甘酸っぱさの中でからさがふわっと♪いずれにしてもバランスがよく、どう呑んでも美味しい。
白鴻を呑みはじめて、約8年。
ここ数年、お酒の味わいがず~と良い感じに上がってきていたのですが、今年は更にに凄いと思いました(^^)
やるなぁ…白鴻!
(2017年5月2日)
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