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純米吟醸 南方 白牡丹25BY

(2016年11月11日)

久しぶりの我が家。

おでんでも食べたいなぁ…と仕込み始めたところに、寒波がやってきて、急に寒くなり。

となれば、燗酒!

  

1日目は純米吟醸 南方。

まずは冷酒でスタート。甘さに独特の渋みみたいな癖が良いですね。鼻孔をくすぐる良い香り。

その後の酸と辛みが心地よく切れてゆきます。

もう少し膨らみというのか、ボディがあってもいいかなと思うのですが、味わいはしっかりしているので、このぐらいが呑みやすいバランスなのかも。

おでんとの相性は、割となんにでも器用に合わせてくれます。

 

ぬる燗だと、甘み、酸味、辛みのバランスよく、これにクリーミーさが加わったら完璧というイメージ。

温度を上げると、酸味は後方支援に回り、甘みにクリーミーさが少しプラスされ、苦味と辛みが少し前に。

この辺りが、巧いところなのかな。

華やかでフルーティーさもあるけれど、それだけじゃなくて、少し癖がある感じが、食中酒としても良い感じで、私好みのお酒。

  

開封翌日、翌々日は、常温で一口ずつ頂きましたが、

翌日は酸が大人しくなり、甘みに癖のある苦味が心地よく、辛さも塩梅よくすきっとした印象。

翌々日はフルーティーな甘さに苦味渋みが融合されてやや軽めの赤ワインのような味わいの後、辛みがキリッと。

こういうお酒を飲むと、我が家のワインが減らなくなった理由もわかります。もう1本、買っておけば良かったなと思わせてくれるお酒です。

  

おでん2日目は、広島の白牡丹。25BY。

何かないかなぁ…と冷蔵庫をごそごそしていたら、出てきました。

基本的には純米酒呑みなので私には珍しい、糖とアルコールが添加されたタイプの原酒なのですが、白牡丹の場合は、いつもこのお酒を買っちゃいます。

記憶違いじゃなければ、最初の1年ぐらいは押し入れに入れておいたので、開封に不安はありましたが、まずは冷酒で頂いてみると、ほどほどの熟成香と酸味。甘さから辛さに移っていく感じは、お酒の色合いも含めて、昔食べた純露という飴をなんとなく思い出しました。

出汁がしみ込んだ餅袋との相性が良いですね。

 

このお酒は、リクエストで蒸し燗に。

目分量で10%程度割り水してから。

原酒を冷酒で呑むときより、甘めで軽やかな味わい。

蒸し燗なので全体的にエッジがソフトで優しいイメージになります。

おでんでほっこりするにはこの感じは良いかも。

酸味がやや後ろに行き、辛みが良いアクセントに。

ただ、お酒が熟成しているので、おでんとの相性はどうなの?とは思っていたんですが、スペアリブを入れているからか、違和感がなく、特に少し香ばしさがあり、出汁を含んだ厚揚げ当たりとは、お酒の個性が同調するみたいで、良い感じでした。

 

どちらもおいしくいただいたんですが、唯一の欠点は燗をつけるという作業。

今、少しお酒をセーブしているんですが、味見しながら、結構飲んじゃう。美味しさと合わせて飲みすぎ注意ですね。

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