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天宝一 特別純米八反錦 26BY

山形の酒友さんから、おいしい玉こんにゃくを頂きました。

それと、一束80円で売られていた明日葉の胡麻和え、残りは天ぷらに。天ぷらは他に舞茸、春菊、鶏天も揚げました。

これに合わせるお酒は、それっぽいお酒を合わせれば、なんとなく簡単に合いそうな気がするんですが、温度とコンディションの都合なのかな?合わなくはないんですが、もう少し軽い方が、酸が少ない方が、辛くない方が…と彷徨った結果、たどり着いたのが天宝一 特別純米八反錦 26BYでした。

4年ほど氷温庫と冷蔵庫で寝かせたお酒は、開栓仕立てでは、おとなしめのトーン、熟成香みたいなのはさほど感じませんが、米の旨みとスィートビターな味わいに微かにほんのり感じる辛さが、最後に全体を程よく引き締めます。
お酒に感じるお米感がとにかくよかったので、燗をつけたら良かったかもしれませんね。

それから1か月半程、常温で追熟。
米の甘みが膨らみに微かな酸味、そして香ばしさ。それが、お料理と一緒になると、ひょっとしたら、このお酒は、このお料理を待ってたんかなぁという気すらしてきました。

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メインの玉こんにゃくは、味が沁みていますが甘ったるい味ではなく、醤油の味わいにお酒の香ばしさ、お酒の持つ微かな苦味と辛味といった要素が、柔らかく辛子のようなアクセンとになり、お米感の旨みと甘みで受け止めます。

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そしてお酒の香ばしさは、舞茸の風味ともリンク、ここでも適度に感じるお米感が良い仕事をしていました。

春菊や明日葉とはお酒の微かな苦味が、食材の持つほろ苦さと同調してとても良く合うし、意外と串切りしただけのトマトとも良く合って、お米の甘みと控えめな熟成み、トマトの味わいによって引き出された、お酒に隠れていた酸味、苦味辛味のバランスがとても良く、自然と楽しめる相性。
言うまでもなく、鶏の天ぷらとも良く合うし、なんか、正しい晩酌を楽しんでいる気分に。
平日は特に、こんな感じの方に力の入っていない食卓に癒される気がするのです。
こういう、疲れずに楽しめるお酒って、本当にいいなって思う夜でした。
(2019年12月2日)

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