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雨後の月 呉未希米八反錦 純米 生

雨後の月 呉未希米八反錦 純米 生。
少し見辛いですが、ラベルには「Made in くれ」の文字。酒米は呉市で取れた八反錦のみを使用、寶剣は数年前から取り組んでいましたが、雨後の月では今年始めて発売されたお酒です。
 
肴は、事前のアドバイスもあって水炊きもどきを。…と言うのは、横須賀では水炊きを食べないのかわからないのですが、材料が全く見つからず、出汁と手羽先をことこと煮て、塩のみで味付けしたスープに、野菜と鶏団子をぶっこんでみました。

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さて、お酒ですが、私の好みどストライク。
立香は穏やか。開封一番、口に含んでみると、グレープフルーツのような爽やかな苦味が広がります。
苦味は雨後の月の特徴の一つかと思いますが、何時もとはちょっと違う感じ方。
程よい甘みにバランスよく辛さと酸味が感じられ、フルーティーで小気味良い味わい。
新酒なのですが、よくある新酒のそれらとはまた違った感じのフレッシュさを携え、雨後の月でもあまり感じたことがない味わいですが、むしろ雨後の月の個性を上手に遊んだ感じがあって、ほんと私の好みのど真ん中。
 
時折、口の中で広がる柑橘系を思わせる香りは、食事のじゃまになるどころかむしろ心地よく、いいアクセントに。
鍋にはレモンより、橙のような柔らかな柑橘系を…ってことでしたが、このお酒自体がその役割を果たしているような感じすらしました。なので、水炊き以外にも、ひらめなどの白身の刺し身の昆布〆めに塩をあしらった感じでも良いかな?と思うのですが、どうでしょう?
もう一本買ってあるので、できたらそれで試してみようかな。

どっぷり濃く甘いお酒を求める人には、もしかしたら物足りないかもしれませんが、私は上品で呑み疲れず、しかも華やかさもあるこの味わい、すごく好き。
何にしろ2本買っておいてよかったと思えるお酒でした。

(2017年2月13日)

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