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神石高原 しぼりたて無ろ過生原酒

先日、名古屋の酒友さんたちと寄った牛たんやさんのメニューに、牛タンのつくねがありました。
あれをなんとか作れないものかと、安い豚タンとひき肉で挑戦。
しかし、初の試みは思うような結果には今一歩及ばず。
それがメインとなった昨日の晩酌。
 
合わせたのは、広島県の北部 神石高原にある三輪酒造のお酒、『神石高原 しぼりたて無ろ過生原酒』。
広島の酒屋さんに立ち寄ったとき、当初同じ蔵の神雷を買うつもりだったのですが、使っている米が中生新千本だったのでこちらに。
 
この中生新千本は神石高原にある2組の農家さんが育てたもので、米、仕込み水、蔵人が一体となって作り出した徹底的に神石高原に拘ったお酒とのこと。この取組は今期で2回めだそうです。
 
さて、そのお味なのですが、開封一番、口に含むと少し強めの苦味のあと優しい甘みが膨らみますが、その後、強いピリピリ感が続きます。唇もピリピリ。
鼻に抜ける香りがとても良く、甘く可憐な香り。

開封前はもう少し寝かすことも考えましたが、いい感じなのでそのまま飲み進めると、徐々にピリピリ感は落ち着き、膨らんだ甘みに隠れた程よい酸と苦味が可愛らしくもあり、清々しくもあり。

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このお酒を、作りそこねた豚タンのつくねと合わせたのですが、これがとてもいい相性。
肉のクセも旨味もお酒が優しく受け止め、後味はほんのり甘みを残してスッキリ。
つくねの味を引きずらず、この組み合わせならいくらでもつくねを食べてしまう。
勿論、お酒もどんどん減って行き、試しに炭酸で少し割ってみた以外は、温度を変えたり遊ぶ余裕もなく空っぽに。
因みに炭酸で割っても、お酒がしっかりしていると、このお酒が持っている苦味が、炭酸水にはマッチするようで、遜色なく楽しめます。

こんなことなら、熟成用にもう一本買っておけばよかったな。
とにかく、久しぶりにこういうお酒を飲んだ気分。
本当においしい1本でした。
(2017年3月29日)

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