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雨後の月 涼風純米吟醸

過日…一か月ほど前になりますが、頂いた日本酒の話。​

雨後の月 涼風純米吟醸。​
このお酒を頂くと、夏が来た!って思います。​
他にも夏酒がたくさんあるのに、何でこのお酒かっていうと、この時期、何時もあまりお酒を吞まないのですが、これだけは、好き過ぎて、お預けできないから。​
ということで、夫が40日ぶりに仕事から帰ってきたタイミングで開栓しました。​

料理は、夏野菜の煮びたし、鱧、春菊、ベビーコーンの天ぷら、鶏肉の糠漬けを焼いた物、スズキの昆布締め、成城石井のポテトサラダの大葉まみれ、トマト(おつまみ畑甘うまトマトの素)、鰆のカラスミの試し切り。

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お酒を器に注ぐと、甘い吟醸香が立ちます。​
口に含むと記憶より微かに甘いかなと感じますが、すぐに雨後の月らしい苦みがおいかけ、葡萄のような香りから、酸味が落ち着いたグレープフルーツのような香りを心地よく感じます。​
私の中の美しい酒っていう定義の最重要事項に、バランスがあるのですが、本当に美しい酒だなぁって思います。​

その美しさが、夏のシンプルな味付けのお料理に良く映えるし、引き立つのです。​

ポテサラ大葉まみれは、ポテサラに、酒友さんが教えてくれた成城石井の大葉ジェノベーゼを混ぜ、更に大葉で包んでおりますが、お酒の透明感が引き立ちます。​

昆布締めは、熟したライムと塩で頂きましたが、お酒の香りが引き立ちます。

野菜の煮びたしは、出汁を含んだシメジは自然に、スパイシーさ残る茗荷と組み合わせると、お酒の苦味が引っ込み、辛さとの絡みが面白い組み合わせに。ベビーコーンも合うのですが、天ぷらの方がコーンの甘みが良く活きてより合う気がします。​

ほろ苦さのある春菊は、雨後の月との相性が良いと思うんですが、お酒の苦味を感じるタイミングと、天ぷらの衣の風合いが凄く良く、油も切れるし、程よく着地点に。​

鱧は、福井のくろ梅で食べてみたのですが、このくろ梅の独特な風味が、鱧天のコクとなって、叩いた梅より自然な感じに。そこに雨後の月が加わると、鱧天の甘み旨みが膨らみ、より豊かに。​

鶏の糠漬けの香ばしさや、味見用に切ったカラスミとは、気楽で、なんか落ち着く組み合わせでした。​
勿論、トマトは言うまでもなく。

…っという感じで、するすると消えて、更に、十三夜まで半分なくなるという事態に。​
このお酒、本当に好きだなぁ。​
お陰で、楽しい夜となりました。ご馳走様でした。

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​因みに 煮びたしのレシピはこちらです。


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