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冒険なんだよ

言いたいことならたくさんあるのに、頭に浮かんだ言葉を、どれから取り出したらいいのか分からなくなる。心臓をくっつけて話すことができたらきっと伝わるのにと思う。胸の中には、たしかに気持ちがあるのだから。
見えているのにまだ渡ることができない、そんな歯痒い気持ちに橋を架けるように、伝える言葉を探す。
苦しいのは、言葉にしきれないからだよ。その気持ちを抱くことがつらいわけじゃない。こんなに大事な気持ちがあるのに言葉にならない状態がいつも本当に苦しい。
だけど大丈夫、気持ちはそこにあるから。

「気持ちがある」ことを見失わないために言葉はいてくれる。
気持ちがあるときの言葉がわたしの武器だ。
この武器は誰かを傷つけたり退けるためのものじゃない。
「わたしが自分へ向かう旅を超えて行くための」勇気を守る武器だ。

未知のものに扉を開け放ってしまうわたしの心を、そこにある気持ちを見つめて言葉にすることで守る。閉じておくことがどうしたってできないんだったら、この武器を信じるしかないだろう。

勝手に守ってくれるわけじゃない。言葉を手に取るには、気持ちを見つめないわけにはいかない。気持ちに向かっていくことこそが、いつもわたしの闘いで、それをしなければ生きられないと思う。
言葉を掴み切れないときには、五感が寄り添っていてくれる。感情が洗い流してくれる。ただわたしでいる時間だって過ごせばいい。

楽しいんだよ。冒険なんだよ。
こわがることはないんだよ。わたしの言葉は、かならず、そこに気持ちがあるんだから。

何度も同じところで立ち止まっているように思えるけれど、いつも同じ相手とばかり闘っているわけでもない。それにこの頃感じているのは、これはもう闘いではないのかもしれない、ということ。楽しくなってる。自分の世界を歩くことができているのかもしれない。自分で選んだ冒険だと、思えているんじゃないか。
まだ少し、振り返って見るのは怖い。


恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。