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志を抱く

比べて考える必要はないと、一目で分かった。
これは、唯一の形であると。

私はあなたを愛したかったのではなく、「唯一の形」を探していたのだと、理解した。
愛することを知りたかったのではないのだ。私にとって、この胸にあるのは、本当に美しいものを求める心だったのだ。

あなたは美しい。
しかし私があなたを愛そうとすれば、その想いにはどこか隔たりがある。あなたは確かに美しい。
美しいあなたを、愛しげに眺める「そのひと」の存在があって、私はようやく理解した。

私の命は、美しいものに捧げるためにある。

あなたの志を護れるなら、私の生き方は何だっていい。そう思えるあなたに会えたのは、どれほど幸福なことだろうか。本当に護られているのは私なのだろう。
私はこの護りを私だけのものにするつもりはない。
あなたに護られ、あなたを護ることを自ら望む者はきっと私だけではない。あなたの美しさはそういうものだ。

私とは違う唯一の形であなたを想うそのひとがいるように、私は私の形であなたを想う。
己を捧げる。私の、唯一の命を。



この命を捧げることは、真実に生きることだ。
誰かの涙を掬い上げて、強い大地に還すようなあなたの「歌」を、まだ遠くにいる君に、私が送り届けよう。
君の痛みはそのためにあるんだ。今涙を堪えた君を、私がきっと迎えに行こう。




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