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鱗の内側

気づいた時にはもう一緒にいた。生まれた時から、あるいは生まれる前から一緒にいたのかもしれない、きっと、私という存在と一緒に生まれてきたんだろう。
時によって「しにたい」であったり「いきたい」であったりする「それ」は、誰よりも近くに、ずっとずっと一緒にいてくれた。一緒に生きてきた。誰にも譲る必要なんかないのだと思う。その空白は、空白じゃない。空いてるんじゃないんです。私の大事な「それ」が、在るんだよ。
誰にも見えなくていい。誰もが持って生まれて来るんだと、まだ信じているけれど、でも、私だけの距離で、私は「それ」を大事にする。
隙間なくくっついている人もいるだろうし、肌を離していても生きられる人もいるんだろう。
忘れて生きるのがいわゆる幸せなのかと思うけれども。
私は「それ」を抱きしめていたいんだよ。私の体で、誰かを抱きしめるよりも「それ」を抱きしめているほうが、きっと、ずっと温かく誰かに届く。触れてもたぶん、思うほど温かくない。私にしか、その温度は分からない。命をあげるね。穏やかでいようとしなくていいよ。にぎやかなのは悪くない。散らかっているように見えるかもしれないけど、どこにあるかは分かってる。全部私のもの。ああ、全部好きだなあ。


恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。