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まなざしとささやき

感情の海があって、その海は、わたし一人の海ではない。自他の区別のない、優しい優しい場所で、身をあずけていることが、気持ちよくてさみしい。
そこからやっぱり、わたしはわたしだと飛び出してゆくのがわたしなのだけど、なんでだろうね、今日は少しだけ、まだ生まれていないような、ふたしかな感情の言葉を、残しておいたほうがいい気がした。

海には帰らない。だけどわたしには一人で見た水平線がある。誰にも邪魔されない、わたしだけの海がある。深くてあたたかい、いざないがある。いっしょにいるよ。寂しがらないで。あなたのそばにも、わたしはいるから。

わたしを傷つけてもいいよ。
それがあなたの愛なんでしょう。あなたの愛がほしいから、わたしを傷つけてもいいよ。傷つかないわたしが、あなたを傷つけたらよくないから、ちゃんと傷ついてあげるね。今日もわたしは泣いたから、あなたは今日も、わたしを愛しているんでしょう。

明日は泣かないかもしれない。
「それでもいいよ」と寂しそうにして見せるあなたが愛しいからわたしは平気な顔をする。

この気持ちはたぶん今日だけのものだけど、続きはもう言葉にしない。
感情の海のことは、またもうすこし考える。



恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。