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色の絵

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見出し画像に色の絵を使っている記事です。どの絵も気に入っているので、見てもらいたいなと思ってマガジンにまとめました。ほんのすこしですがみんなのフォトギャラリーにも上げていますので…
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2021年8月の記事一覧

はちがつにいる

夏が好きで夏にいたくて、わたしは時に10月まで夏を引きずることがある。 秋が長いと過ごしやすくて本当に良いのだけど。秋はいい季節だ。 ファッションが好き。見ているだけでも一番楽しい季節。夏の鮮やかな色たちも大好きだけど、色を楽しめるのは実は秋だよね。深い色が好き。 さつまいもが好きなので嬉しい季節。このところ柿も好き。チョコレートが常温で大丈夫になってくると嬉しい。 ススキや稲穂の揺れる午後を思うと気持ちがぴかぴかしてくる。月が美しいのも。秋の楽しみはあふれてくるのにね。晩秋

雨が降らなかった一日

曇り空が好きな君が愛おしい。 行く8月を惜しむ君。 秋が嫌なわけじゃないよ。ただ8月が愛しすぎるだけなんだと、ずっと切なそうにしている。 雨が多いから、晴れたら洗濯をしなければと忙しそうにする。 おひさまのにおいも雨のにおいも、君の匂い。 こんなに暑い日ももう少なくなる、と言ってタオルケットを干しながら、寂しそうなため息をつく。 曇りの日は少しでも、季節を意識しなくて済む。 曇り空は優しい。すべての間でいてくれる。 優しいのは8月なんだよ、と君は言う。 優しいのは君だよ。

書いた手紙を出さずにおくよ

言わないことがある。 言えないのではなく、言いたくないのではなく、言わずにいる。 言いたいと思えただけで、その気持ちを抱けただけで、 わたしには、優しい風が吹いたから。 あなたに言葉を渡すのは、いまじゃなくても構わない。 受け取りたいとあなたが思えば、わたしはこの手紙を、きっと届けるよ。 わたしの過去に種を蒔いてくれた。 諦めたつもりのかかわりにもう一度向かう勇気をくれた。 何に怯え、何を守ろうとしているのか、 何のためのたたかいなのか、気づかせてくれた。 この時間が、あな

冒険なんだよ

言いたいことならたくさんあるのに、頭に浮かんだ言葉を、どれから取り出したらいいのか分からなくなる。心臓をくっつけて話すことができたらきっと伝わるのにと思う。胸の中には、たしかに気持ちがあるのだから。 見えているのにまだ渡ることができない、そんな歯痒い気持ちに橋を架けるように、伝える言葉を探す。 苦しいのは、言葉にしきれないからだよ。その気持ちを抱くことがつらいわけじゃない。こんなに大事な気持ちがあるのに言葉にならない状態がいつも本当に苦しい。 だけど大丈夫、気持ちはそこにある

朝が満たす

どうして どうして、 こんなに簡単な気持ちを 言葉にすることができないんだろう カーテンの隙間から差し込む光が きれいだなって、窓を開けたら 虹が見えたんだよ ただ、きれいな朝焼けを見るつもりで 一瞬のことかもしれない 雨雲が広がって 明るい青空も見えているのに ぱらぱらと雨が降っていた 雀がさえずる 何を伝えているんだろう 雨の日の小鳥みたいに 本当はおしゃべりなわたしを どうやったら自由にできるかな 瞬間の気持ちが わたしに扉を開けさせる あなたに会える気が

執着の形

あなたのその両手を 自由にすることができるなら あなたの両手をふさぐものを 私が代わりに担えたら あなたはその手に何を掴むだろう 何を求めるだろう その両手に、もっと多くを抱えるのか 誰かの手を掴みに行くのか 誰かを抱きしめるのか きっと離さないだろう 求めたものを見つけ出したなら きっとその様は美しいだろう あなたが愛を掴むのなら あなたの両手をふさぐものを 私が代わりに担えたら 私の手を取ってくれなくて構わない 私の自由を差し出して あなたが愛を掴むなら 私は

色の絵をたくさんフォトギャラリーに追加しました。ぜひどうぞ。 なんとなく寂しい感じが続いていたので、ちょっとはにぎやかになったかな! もっと鮮やかにしてもよかったかもな~と後から思いました。でも、避暑感あって悪くないんじゃないかな。 お祭りに行きたいなあ…って気分になってる。

+8

布みたいな、揺れる色

+8

ふしぎなきらきら

さいごのよわむし

皮を剥ぐ 剥ぎ取った皮を見る 私を支配してきた醜い皮だ 私が纏うとき その皮は酷く醜い しかし、剥がしてしまえばそれほどとは思わない 私とは別のものだと分かれば なんと愛しいことか その愛情はいずれ無関心と同じになる 愛していられなくていい ただ無関心になれたら 私の一部だと思うから醜くて憎いのだ 私だから醜い この皮は 勝手に私を置いて行った さんざん、自分よりも低いところに私を押し込んで 剥ぎ取るための刃はいつでも私自身に向けた 誰も悪くない 可哀想なんだよ

ことばにしないの

げんきでいたい げんきじゃなくていいよ げんきなのがいいの げんきになるまでおやすみでいいよ だいすきでいたい だいすきでいていいよ みんなきらいなの きらいでいいよ ほんとうはきらいじゃないの ひとりでいたい いっしょにいたい いっしょにいて、いっしょにいよう ねえきいて きいてなくてもいいよ、 見ていて 見てなくてもいいよ、そこにいると思っていて いないことにしないで ここにあるきもちは ことばにしたくないの ことばにしなくていいよ、だいじに抱えていてい

これは描きかけの絵だけど

言葉が上滑りする。からっぽにしてまた考えよう、また考えられるよ。って、ずいぶん思えるようになったけれど、ちょっと怖い。寂しい。明るい気持ちでお話していたいよ。思考が狭いところに入り込んで、今出会うべき瞬間を逃しているんじゃないかって怖くなる。寂しくなる。 今は、言葉を考える頭を使おうとすると、「闘い」が始まってしまう。この闘いは、今、大事なことだと思っているけど。 ひとつひとつ、闘いを終えていっている感じがするんだよ。今向かっている闘いが、もしこれきりで終わるなら、それがい