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映画『泥の子と狭い家の物語』公開日記 〜お手紙頂きました〜

阪急十三『第七藝術劇場』での上映はいよいよ本日が最終日。寂しいですが一旦関西での上映は終了です。ご覧いただいた皆さまありがとうございました。そして本日から2月23日(木)まで一週間限定で大分『別府ブルーバード劇場』で上映。別府の皆さまよろしくお願いいたします。

昨夜、第七藝術劇場へ上映のお礼に伺ったら、お客さまからの手紙が預けられていました。和紙の便箋に達筆でびっしりと映画を見て感じたことや世の中に対して思うこと、そして僕へのメッセージなどがしたためられていました。

要約すると、この映画は若い世代の人が自分から何か動き始めようとするきっかけになるのではないかと思う。地域コミュニティーの中で誰とも繋がれず孤立状態で息を潜めて生きている人たちがたくさんいるし、貧困のために食べることもままなら無い人もいる。映画を見ることなど叶わない人たちもいる。

そんな人たちに勇気を与えるために『泥の子と狭い家の物語』を学校映画鑑賞会、養護施設などで見て貰えるようにならないかと。

この手紙の主は3回見てくれたそうです。理由は、不思議と出演者全員が主役のように感じたから。最後のダンスシーンでも後ろで踊っている女子生徒一人一人にスポットがあたっているように思ったそうです。誰も切り捨てられていないこの映画は見る人に希望を与える力のある映画だと思うので、貧困世帯でも見れるような助成は無いものか、と。

これは非常にうれしく、そして考えさせられる内容のお手紙でした。正直言って、金銭的理由で映画を見られない人のことは考えていなかった。しかし、言われてみればその通りで、娯楽とはいえ届けたいメッセージはちゃんと届けたい相手に届くようにしないとコミュニケーションとして成立していないなと。

そうしてこうも書いてありました。

これからも監督は子供の視点から映画を撮られていくのではないかと察しております。弱者に寄り添った映画を作り続けてください。

身が引き締まる思いです。
改めて、より多くの方々に見てもらうためにはどうすべきか、考えないと。

ありがとうございました。


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