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三日坊主日記 vol.164 『昔忙しかった人も今はそうじゃないという話』

昔忙しかった人も今はそうじゃないという話になった。


広告業界の話しである。つまり、以前は世間をざわつかせ一世を風靡した、いわゆる売れっ子クリエイターと言われた人たちが、今では暇をしているという話しだ。しかも、その人たちは皆さん僕よりも先輩。ある意味あたりまえではある。会社で言うととっくに定年を過ぎた人たちなのだから。


まあ、寂しいと言えば寂しい。みないつまでも誰かに頼りにされ一線で忙しく働きたい。スポットライトを浴び続けたいのだ。それはよく分かる。と言うかその通りで、僕だって以前のように次から次へと仕事の以来が欲しいし、注目されたいです。はい。


しかし、しかしである。本当に以前のようにわんさかと仕事の以来があったとして、機嫌良くやってられるんだろうか。


それでなくても表現の幅が広くないCMは、昨今のコンプライアンスによる締め付け(と言うか自粛だし自滅)によって、ますますやりにくい。元々制約が多い中、うまく掻い潜って表現するのがCMの醍醐味であって、それはそれで楽しいんだけど、そこは若くて我慢も辛抱も徹夜もできる人たちにお任せしていいんじゃないかな、とも思っている。


そして何より、折り返しを過ぎてずいぶん経つ人生をそんなにあくせくしたくない。いや、死ぬまであくせくしたいんだけど、自分の表現活動とか、世の中のためになるとか、同じ映像制作でもそっちに時間を割きたいと思うのであります。個人的には。


若い時はガンガン仕事してガンガン稼げばいいけど、ある程度歳を重ねると自分のやりたいことをやりたい時にできれば良いと思う。そう考えて、そう実践できている僕はとても幸せなんじゃないだろうか。いやほんまに。知らんけど。


とはいえ、スポットライトは死ぬまで浴び続けていたいんだけどね。




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