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三日坊主日記 vol.7 『マイケル・ケンナさんという写真家の話』

昨夜の飲み会でマイケル・ケンナ(Michael Kenna)というイギリス人写真家の話が出た。

ランドスケープ・フォトグラファーとして活動する氏は、日本にも幾度となく訪れ作品を残している。ハッセルブラッドの中盤カメラを使用し、夜から明け方にかけて10時間にも及ぶ長時間露光で撮る風景写真は、まるで水墨画のようで息を呑むほど美しい。


Kussharo Lake Tree, Study 1, Kotan, Hokkaido, Japan. PHOTOGRAPH ©MICHAEL KENNA / RAM


10時間掛けて露光するということは10時間被写体と向き合ってるという事で、まるでなにかの罰ゲームみたいだけど、画家が絵を描く作業を考えると不思議はないのかも知れない。アートを生み出すのはつくづく大変だと思うのだけど、氏はその時間がちっとも退屈ではなく、楽しく被写体と会話しているそうだ。

このマイケルさんが京都で北大路魯山人の作品を撮っているそうで、京都知新と言うMBSの番組の1月2日放送分「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」キュレーター・梶川由紀の回で紹介されていた。

特に魯山人に興味があるでもなく、そもそもあまりよく知らないんだけど、世界屈指のランドスケープ・フォトグラファーが彼の作品を、京都を、どう捉えるのかはとても興味がある。番組で少しだけ撮影風景を紹介していたんだけど、それを見ただけで既にワクワクする。「マイケル・ケンナ×北大路魯山人」の展覧会が今から楽しみ。

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