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三日坊主日記 vol.171 『ある活字メディアに取材してもらった話』

今日は、ある活字メディアの取材を受けた。


CMのことと映画(泥の子と狭い家の物語)のことをみっちり2時間ほど、記者さんのインタビューに答えた。映像(動画による)取材ではないので、ほとんどなんの準備もせずに臨んだんだけど、やはり答えに困ることがちょこちょこあったような気がする。動画だとなかなかそうはいかないが、活字になるなら記者さんが上手く原稿にしてくれるだろうという甘い考えもあって、ついつい予習せずにいたのが良くないのだろう。


それにしても今日来られた方は、とてもよく下調べをしてくれていた。映画を見ておいてくれるのはまぁ当然としても、SNSを始めネット上を結構幅広く調べてくださったんではないだろうか。この三日坊主日記にもちゃんと目を通してくれたようで、本人さえ忘れていたような記事の話題が出たりして、ちょっと驚いた。なんせ映画が完成したのが2022年の始め。公開したのがその年の12月。上映が終了してから既に1年2ヶ月経っているのだ。


『泥の子と狭い家の物語』を撮るきっかけは何だったのか。芝居の原作を映画の脚本にするときにどんな苦労があったのか。この映画にどんな想いを込めたのか。主演に織田ひまりちゃんを起用した理由は。一番苦労したことは何か。撮影中の出来事で一番印象に残っているのはどういうことか。上映中お客さんから多かった感想は何か。などなど、何度も何度も聞かれ、何度も何度も答えてきたはずの質問なのに、一瞬答えに詰まってしまう。


恐らく何度も答えているからこそ、この答えは正しいのか。本当にいまもそう思っているのか。そう答えて問題ないか。と、いろいろ考えてしまう。この記者さんはどんな内容の記事を書きたいのか、どの部分を強調して伝えたいのか。考えても仕方ないことを考えながら答えを探す。本音を書いて貰いたい気持ちと、見栄えのいい記事を書いて貰いたい気持ちがせめぎ合う。と、いうほど大層なことはないんだけど、どうせならいい記事にして貰いたいもんね。


そしてCMのこと。よくよく考えたらCMのことと映画のことを同時に聞かれた経験は、これまでなかったかも知れない。これは新鮮で貴重な体験だ。聞かれて、答えて、分かったんだけど、やはり僕はCMの人間なんだなぁと(あたりまえか)。CMのことは隅から隅まで分かっているんで、澱みなく答えることができる。とはいえ、もちろん答えられられないこと、答えてはいけないこともたくさんあるんだけどね。それも含めてCMのことはやはりよく分かっているようだ(あたりまえや)。


そんな発見というか再確認も含めて、非常に楽しい時間を過ごした。めちゃくちゃたくさん喋ったんだけど、これをどう記事にまとめるのだろうか。とてもとても楽しみなのである。


最後に、取材場所を提供してくださった、MATERIAL tanimachi の長壁さん、どうもありがとうございました。



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