夜明け(2019.1.18.公開)
今回は
『夜明け』です。
広瀬奈々子監督作であり
監督デビュー作。
主演は柳楽優弥、
共演に小林薫。
地方の町で木工所を営む哲郎(小林薫)は、
河辺で倒れていた青年(柳楽優弥)を助ける。
青年は木工所で働きはじめ、
やがてその過去が明らかに・・・。
脚本にしても、演出にしても荒削りな部分はある。
感情表現がはっきりしない主人公を描く難しさもあったと思うし
なかなか難しい題材だったような気がします。
ただこんな感情を映画の主軸にしたことが面白かったです。
そして結末がありきたりのものではなく、
なかなか勇気のあるラストだったと思います。
この点は広瀬監督の強みなんじゃないかと思うので、
今後の作品でも期待。
自分は去年の東京フィルメックスで本作を観ました。
上映後のQ&Aに登壇した広瀬監督は、
「2011年の震災の年に、
就職も決まってない状態で、
社会との関わり方がわからなくなってしまったことがあり、
その頃の感情から考えました」
と本作について話していました。
またQ&Aの途中で、
客席からアミール・ナデリ監督がスルッと感想をカットイン。
見せすぎない、語りすぎない部分を褒めてました。
text by ronpe
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