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(駄文)転院と自立支援制度に救われた話

行政機関や制度を頼るの、超大事。

この記事では制度のくわしい説明は記載していません。
関心のある方はかかりつけの病院か役所でご相談ください。また厚生労働省HPやお住まいの市のHPを見ることも併せてお勧めします。

経緯:ストレスから不眠、症状悪化、そして鬱へ

2018年8月

業務上のストレスから不眠になり、心療内科を初診。
不眠症と診断され、様々な睡眠薬や漢方薬を処方されるも、合わず。処方された薬を用法用量守って飲んでいたが、今思えば、そもそも処方が合ってなかったのかもしれない。
結果、病院にかかっているのに症状が悪化する。

2020年

時期をはっきりと覚えていないが一気に症状悪化し、希死念慮が高まる。死ななければいけないような切迫した感じを強く思う。

  • 高所に上がるのが怖くなる。踏切を徒歩横断するのも怖くなる。不安感から外出できなくなるが、奇しくもテレワークの始まった時期であり、会社にはバレなかった。

  • 同時に自分を追い詰める癖が強まり、自由時間を無くせばいいと思って、なんと大学院に行ってしまう。これも時期柄リモート授業に切り替わったこともあり、結果的に学修できてしまった。

  • 親に相談しようかと思ったが、両親とも精神不調への偏見が強く、相談することを諦めた。

  • お付き合いしていた方は不調を知っていたが、手に負えないと言われてお別れした。当時は辛かったが、今となっては、中途半端に面倒見るフリされるよりはマシだったと思う。

薬剤師さんから「あなたの症状はこの薬では緩和できないですけど、先生とは思ったようにお話できてますか?」と何度か突っ込まれ、あの先生大丈夫なのだろうか?と初めて思うようになり、転院を決める。

2022年1月

転院。鬱と診断される。
トリンテリックス服用開始。

2023年5月

転院先の先生や事務員さんから制度について教わる。役所に届けを出し、自立支援制度を受け始める。
現在も月一回の受診と服薬を継続。

転院の勇気:ドクターショッピング疑惑に抵抗→自立支援制度を知る

精神科の転院は難しい。なぜならば、ドクターショッピングする患者さんがいるからだ。実際わたしが転院しようとした時も、いくつかの病院にはドクターショッピングを疑われて受診を断られた。
判断力が低下していたため、転院先を選ぶのも難しかった。やっとの思いで電話したものの、転院には書類が必要なのだがそれを知らなかったため、電話越しのベテラン受付マダムにお断りされた。事務的には完璧な対応なのだろうが、私の心を間接的に殺すにもまた完璧な対応だった。
自殺予防コールセンターへの電話は繋がらなかった。結局、AIチャットに話しかけて気を紛らわす(まったく紛れていないが…)などで日々をやり過ごしていた。
一人暮らしで、両親とも精神科への偏見が強い家だったので相談しなかった。さらに会社や学校に隠していたのが裏目となり誰にも相談できなかった。
このとき死ななかったのは完全に運だと思う。なんだかんだ生への執着心はあった。但し、転院してなかったら今生きてないと思う。それほど追い詰められていた。

転院するので書類書いてくださいと勇気を出して言ってよかった。
転院先では、経緯・自分が今苦しいと思っていること をメモして持っていった。メモの作成はツラい作業であったが大変役に立った。結局診察室で泣いてしまい、話にならないのだから。そこで「抗うつ剤飲もうね」となり、少ない量から少しづつ服薬を開始する。患者さんによっては拘りや猜疑心があってそもそも服薬がきちんとできない人もいるそうだが、私は言われた通りに割とすんなり服薬できた。

そして転院後1年、症状が安定した頃に自立支援制度の説明を受ける。

そして自立支援制度を使う

転院先で自立支援制度の説明を受けるまで思い込みがあった。
フルタイムで働いてたら受けれない?と思ってたが、実際はそうではなかった。個人の置かれた経済状況と症状によって手当の厚さが変わる。
申請手続きはめんどくさい。症状が安定していたから自分で申請できたが、症状が酷かった時はできなかったと思う。必要書類の一つに診断書があり、診断書代も安くはない。
マイナンバーカードとかで早く手軽に手続きできるようになるといいな。

自立支援制度を受けて特徴的だと思ったのは2点:

①少し安い金額で受診できる

毎月受診が必要なため、金銭的負担も少なからず発生する。自分の場合、変動はあるが目安としてある月を抜粋して書くと、制度利用によって病院は1500円/月→500円/月 になった。これに薬代が別途かかる。気持ちが少し軽くなった。
もっと早くから申請しておけば良かったと少し後悔したことも事実である。転院前も含め、確定申告で還付されるくらい多額の医療費を払い続けてきたので。

② かかる病院と薬局は毎回固定

自分はそれぞれ1箇所ずつしか利用しないため困らなかったが、いろんな人のブログを読んでいると困った人もいるそうである。
申請するときに制度をよく理解して、自分のやり方を制度に合わせられるか考えておく必要がある。わからないことは質問するのが大事。

鬱との共存

制度をよく理解して使えるものは使うことが大事。
よく考えたら毎日不眠、情緒も不安定なのに、生きるために通院隠してフルタイムで働き続けるのはかなりつらい。毎月の受診額がすこし抑えられるだけでも安心材料になる。
鬱とは長い付き合いになりそうだが、ぼちぼち共存していきたい。

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