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新型コロナと各都道府県の人口の関係

ニュースで各都道府県の感染者数とか出てますが、あれを見て「おや?」って思いませんか?

「東京で爆発的に増えています!」

とか言ってますが、そりゃ人口が多いから、感染者数も多いんじゃない?って思いませんか?

…ってことで、グラフ(散布図)にしてみました。
・横軸は人口、単位は(×1000人)
・縦軸は、感染者数(3/28時点)

人口と感染者数

ほ~う、こういう感じになるんですね。

ちょっと気になるのは、関係性が直線関係っぽいこと。
こういうのって、二次曲線になるんじゃないですかね?
専門家ではないので、よくわかりません。(==;

人口比率で考えれば、別に東京都がとびぬけて多いわけじゃないですね。

あれだけの人口なら人と人の接触回数は指数的に増えそうなもんです。
これだけに抑えられているのが、逆にすごいと思ったり。

北海道が、ややレッドゾーンではありますが、初動を考えれば、あのあたりにプロットされても不思議ではありませんね。

大阪、愛知、千葉、兵庫は東京と同じぐらいに慌てる必要がありそうですね。ディズニーランドやUSJが休園したのは正解かも。

神奈川、埼玉、福岡が人口の割には感染者が少ないですね。

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あとは、原点付近のデータですが、感染者数が20人と少ないといっても、人口比率から考えると、東京と何も変わらない県が数件ありますね。

原点付近

大分、和歌山、高知、福井。
このあたりはほぼ平均的な感染率ですね。

人口比率から考えると、実は東京と同じぐらい慌てないといけないかもしれないですが、人口が少ないから、その分、接触確率は減るので、大丈夫かもしれません。

それ以外の県は、原点付近でグリーンゾーンでしょうか。
感染率が平均以下ってことで。
だからって、安心はできませんよ。
院内感染とかの集団感染であっという間に20ぐらいにいきますから。

職場で「新潟や京都が多いから気を付けよう」なんて言っていた人がいますが、人口比率から考えると、むしろ少ないほうじゃん。
言い方ひとつでイメージが変わるもんですね。

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データ分析を仕事にしているので、こういうデータって気になるんですよね。表現の仕方や見せ方ひとつで、勘違いしがちです。

例えば、現場から
「何か異常データが多数発生しています!問題が発生しています!」
なーんて言われても、落ち着いてデータを見て判断します。

「なんでもない、普通の不良率じゃん。いつも通りだぞ。」
って返す感じでしょうか。

ちょっと今回はニュースを見て気になったので分析っていうほどのものじゃないですが、やってみました。
いつもと違う感じの記事になりますが、ご容赦ください。(^^;


<データ出典>

・厚生労働省
 ○国内事例における都道府県別の患者報告数(2020年3月29日掲載分) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei

・総務省統計局
 ○  2-2 都道府県別人口と人口増減率(平成30年)
https://www.stat.go.jp/data/nihon/02.html

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