FMK Radio Busters 7/26 佐野元春生出演回 PrtⅡ

去る7/26に佐野先輩が熊本のラジオ番組生出演したコーナーの文字起こし。今ごろ?だけど、radikoタイムフリーでも聴き逃した方へ。

なるべく要約せず可能な限り再現。


第1弾 『今、何処』アルバム、時代遅れのロックンロール・バンドについてはこちら。


第2弾 桑田くんとの約束、炭鉱の中のカナリア

桑田くんとの約束

ぶんやさん(DJぶんや。番組パーソナリティ):
(時代遅れのロックンロール・バンドの)レコーディングの時はみなさんにお会いしたんですか?

「それは、桑田くんプロデューサーでしたから、別々にダビングしてレコーディングして、そして最後に纏まったものを聴かされる、という流れでした。」

ぶんやさん:
80年にデヴューされてから、ずっと知ってる中でこういうのに参加されるのって、なかなかないよねぇ〜って思ってて。

「そうですねえ。実をいうと80年代前半に、あるTVのクリスマスをテーマにした番組に佐野くんも出ないか?って桑田くんの方から声をかけられて、出ようかなと思って、まあ、出るよ!ていったんだけど、直前でバックレて出なかった(笑)」

ぶんやさん、コージー(番組パーソナリティ):
バックレて!(2人とも爆笑)

「それでもう、悪い印象ずっとあったんですけど(笑)、悪いことしたなあ、と。」

ぶんやさん:
その当時の佐野さんのポリシーというか、なんかあったんでしょうね(笑)

「僕は覚えてないんですけど、あったのかなあ?(笑)とにかくあの頃の僕はライヴ、ライヴ、ライヴ。ツアーずっと続けてましたから、スケジュールの関係でバックレちゃったのか?嫌んなってそうしちゃったのか。ちょっと覚えてないんですけど(笑)そういうこともあり、今回またいっしょにやろうよといってくれたので、今回はきちんと約束守ろうと」

ぶんやさん:
お互いの66歳という年齢、キャリアがうまく潤滑油になったのかもしれないですね。

「桑田くん今回作った楽曲、とてもいい楽曲ですしね。いっしょに歌っていて、彼のヴォーカルに僕がハーモニー付けたりするのがとても楽しかったです。」


炭鉱の中のカナリア

ぶんやさん:
そういったことを挟みながら『エンタテイメント!』から『今、何処』というアルバム、自身のところに流れていくわけですけど、『エンタテイメント!』というのは2019年から2020年に出したシングルをアルバム用にリマスターというか。

「コロナ禍でなかなかライヴができなかった。だったら、シングルを連発しようじゃないかということで、4ヶ月連続でシングル曲だしていて、それを纏めようっていうのが『エンタテイメント!』というアルバム。それに対して『今、何処』は佐野元春 & The Coyote Bandの純粋な新作ですね。」

ぶんやさん:
この2枚をコンパイルした初回限定ボックスの中にみなさんのいろいろなテキストがあって、いちばん最後に佐野さんの“ハートランドからの手紙”っていう佐野さん自身のアルバムへの思いが書かれていて、それを読んだ時に、リリックはパンデミックや戦争が起きる前に書いた、とあって、僕、前にもいろんなソングライターの方にお話聞いてるんですけど、みんな未来を予知しているような感じで言葉を書いて来ているんだなあ、というパターンが結構多くて。

「もの作る人、アーティストっていうのは、どこか、未来へ行ってそこで見た景色をスケッチしてまた戻ってくるみたいなね。超人とかではなく、それが普通の生業(なりわい)というか。

アーティストというのは、そういう炭鉱の中のカナリア的な役割をしてるのかな、と思う時もありますね。」

ぶんやさん:
それが作品として発表される時に、なんかそれが時代にマッチしてるというかね、その時代に切り込んでいってるというか、それを凄く感じるんです。

それがソングライターとしての素晴らしい才能というかね。

「そうかもしれないですね。僕も不思議に思います。」

ぶんやさん:
タイムマシンで行ったような感じになってるというのを聞いてて、凄いなあと思ってて。それが現在の日本のロックシーンを支えていらっしゃる方がわりとそういう世界を作ってらっしゃるのでビックリしました。


まだまだ続く。

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