Rockin' Xmas '19 in Kumamoto
佐野元春 & The Coyote Band
2019年12月25日 熊本城ホール シビックホール
ファンのあいだでは冬の風物詩としてすっかり 定着しているクリスマス定例ライヴ。昨年は東名阪と廻ったトゥワーがなんと!今年は熊本にまでやって来た。福岡とか広島飛び越してだよ。凄くない?
って普通思うよね。ね?
なんで熊本だけ?ズルい!とかそんなリアクションもあったけど、これは、11月末に予定されていた先のライヴハウスサーキット熊本公演がちょっとした手違いから開催されなくなって、それに対する”熊本、ごめんね会”、振替公演。
だから、ロッキンクリスマスとしての熊本開催は、もしかすると最初で最後の可能性も否めない。
だとしたら、いくら今年は行きません!って事前に言ってたとしてもだ、行くでしょ!そんなん決まっとる。行かないって言ったじゃん?って、バカじゃないの?(笑)
ん〜、とは言えだな。こりゃ、いつも以上に争奪戦必至だな。FC入ってないしな。11月熊本申し込んでたFC会員がまず優先されるだろうし。
いちばん早くて主催者先行、次いで3大プレイガイド先行予約抽選。そして一般発売と日程すべて抑えてつつの、3大プレイガイド抽選すべて当選。すぐさま後日当落発表の主催者先行はキャンセル。あれ?意外にイージーに獲れたんですけど?(笑)
ロッキンクリスマス初日の前日は、台風で中止になった前トゥワー初日の振替公演で、奇しくも関東では内容は違えど3連続公演となった。
そこであらためて思うのは、11月熊本公演の振替がロッキンクリスマスだったことの是非。
ロッキンクリスマス地方初開催という点では画期的ではあるが。
まあ、王道のファンには喜ばしいことなんだろう。
会場となる熊本城ホールはこの12月にグランドオープンしたばかり。場内に3つあるホールの中で2番目のキャパのシビックホールはライヴハウスのZeppのような雰囲気らしい。
もういいじゃん、Zeppで。Zepp Kumamotoで。ネーミングライツ(笑)。
当たり前だけど新しい会場。ロッキンクリスマストゥワー楽日、しかもクリスマスデイ。こりゃ、スペシャルなライヴになる予感。と、一応言っとく(笑)。
会場へと向かう僕は今年も"ナポレオンフィッシュと泳ぐ日"を口ずさみながら。
口笛吹きながら
冬の街を歩いてく
いつもの友だちもはじめてのヤツも。今夜ここ熊本の地に集結。中には、ずいぶん久しぶりの友だちも。
まさしく、
友あり
遠方より来る
また楽しからずや
だね。
会場で合流した僕らの席は4列目。まあ、前々から言ってることだけど、僕自身は席の位置なんてどうでもいい。
とか言ってるものの、ここまでは10日前の時点で書いてます。なんか問題でも?(笑)
では、ここから当日の様子へと。前半長かったんで巻いていきます(おい!笑)
あいにくの雨の中、会場着するとすでに開場しております。書き言葉のマジック。
ん?会場スタッフ、仮装してないじゃないか。ホワイエ横にも通路スペースがあって、人だかり感はあまりない。もっとも、すでに場内に入っている人も多くいただろう。
まもなく開演です、ってアナウンスあったかな?聞き逃したのかもしれないけど、替わりになんと!大西熊本市長登場!楽屋に挨拶に行ったら一言お願いしますって言われたそうで。もう、語る語る。ほっといたら、ずっと話してそう(笑)
そして、いよいよ待望のショウのはじまり。"Little Drummer Boy"が流れる中メンバー登場、スタンバイ終わる頃ステージバックに「Peace on Earth」の文字が浮かび上がる。
Grace
若くて未熟なアナキストたちのために
真実はきっと
君が欲しいとき
いつもそこにあるよ
一見夏の歌かと思いがちだけど夏のことだけじゃない"バイ・ザ・シー"まで終わると、
「メリークリスマス、熊本!」
多数の来場に感謝を告げ、
「僕らの世代と新しい世代に」と"新しい雨"。
連絡取り合おうよ
そしてなんとか無事でいよう
そんなことが難しいような一年だったなあ、なんて思いつつ。
一曲挟んで、クラブハウスサーキット中、
「前に大きな人がいたら僕(佐野元春)のことがよく見えないこともあるかもしれない。そんな時にはその人の肩をとんとんってやって、済みませんがよく見えないんで・・・ってやると、心の優しい方なら持ち上げてくれるかもしれない。そんな精神が僕は好き!」
「その精神の根底にあるのは、愛が分母ってことなんだと思う。そのことを曲に書きました」
先のクラブハウスサーキットでこの曲を演ったと知った時スカパラホーンズがいなきゃ、って思ってたけど、逆にスマン、スカパラホーンズ要らん。・・・嘘です、ごめんなさい。でも、コヨーテバンド単独ヴァージョンも、いいね!
そして今年もまた涙してしまった"みんなの願いかなう日まで"
みんな今
ここにいる
ここにいるよ!
そして、
今ここにはいない大事な人に
メリークリスマス
「この中にいる10代の人に。心配しないで!心の10代だから(微笑)」
2010年代最後の年、その年代の自身の代表曲で第一部終了。
約20分のインターミッション後はじまった第二部冒頭は去年のロッキンクリスマスの第一部頭と同じ。でもしかし(笑)、ちゃんと?"白夜飛行"のアレンジ変えてある。
14年ぶりにライヴで聴いた"太陽"はあの時のトゥワーを思い出しながら。
そしてファンの中のクリスマススタンダードナンバー。
「熊本を平和な気分で満たして行こう!」
曲も終わりに差し掛かり、
「ここで僕の友だちを紹介したいと思います。」
えっ?誰だれ?熊本だけスペシャルゲスト!
「くまモン!」
マジか!市長いるところにくまモンあり(笑)いら〜〜ん!って呟いたのはオフレコでお願いします。
↑この子は街中で見かけた
「この間までライヴハウスを回っていて気づいたことがある。今年は災害がほんとに多かった」
ここ熊本を含め、復旧復興に向けて頑張っている人に。タイトルは人生は美しいってそんな意味の曲。
そして本編ラストはロッキンクリスマス他会場とは違って"約束の橋"。
アンコール2曲目。
ダダン・ダンダン!(ドラム。書き言葉での再現は難しい)
恐れていた事態が起きた(笑)その曲は、前日生出演したラジオ番組で、今回熊本公演は復興支援の意味も込めてと語っていたので演るだろうな、とは思っていた。
いつかきっと
信じる心いつまでも
いや、良いんですよ。良いんですけど、終わったあとのあの「どや!」顔、あれがちょっと(笑)
とは言え、エヴァーグリーンですな。
そして、
夢を見る力をもっと
ここにいる力をもっと
からリンクしていて、この夜に関しては、まぁ、良しと。
いやしかし。ここまであの曲をディスってるファンてどうよ?(笑)
全体的に見てバンドが凄いノリノリで。沼くんが曲終わりにジャンプなんて、多分はじめて見たし。
あ、沼くんとアッキー。"ポーラスタア"でピョンピョンピョン!がなかったぞ。"クリスマスタイム・イン・ブルー"の時だけシュンスケ、サンタ帽被ってた。キリンさんのロシア帽みたいなのも。コマツもちゃんと本編は赤い蝶タイしてたし。スパムは・・・、ごめん。機材でよく見えなかった。
そしてなにより、ある人の寝ぐせ!誰とは、ワタシの口からは言えません。そのへんの事情は察してください(笑。どんな事情だよ!)
来年で40周年。
「みんなからお祝いされて、ウェへヘーイ!って(僕が)なってるってそう思ってる。」
「だけど、それは勘違いだ!みんなが喜ぶようなことをたくさんやっていきたい!」
そう告げられ、この夜のショウは終わった。
僕の前列の親御さんに連れられて来たと思しき20代くらいの男の子は終始微動で。対して僕の真横のこれまた20代くらいの男の子は凄くノリノリで。このコントラストもまたおもしろかった。
さて、40周年。僕はどこに行くのかな?(笑)
僕はどこにでも行けるさ
けれど僕はどこにも行けない
(かもしれない)
できることなら熊本で!
THE COYOTE BAND
佐野元春 ヴォーカル、ギター、タンバリン、ブルースハープ、マラカス、ピアノ
深沼元昭 ギター、バッキングヴォーカル
藤田顕 ギター、ウクレレ、バッキングヴォーカル
高桑圭 ベース、バッキングヴォーカル
小松シゲル ドラムス、バッキングヴォーカル
渡辺シュンスケ エニイキーボーズ、バッキングヴォーカル
スパム パーカッション
and・・・
サカグチマコト バッキングヴォーカル(熊本のみ。笑)
セットリスト(Spotify)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?