速報:「未就学児の育児と在宅勤務は両立困難」1,634名の方にご回答いただきアンケート結果を公表しました!
「コロナ危機下の育児と仕事の両立を考える保護者有志の会」で5月4日から5月10日まで実施したアンケートの結果がまとまりました。
皆さま、実施・回答のご協力、本当にありがとうございました!!!
本件のアドバイザーとしてご協力いただいた駒崎弘樹さんが代表理事を務める認定NPO法人フローレンスさんと一緒に、プレス・リリースを公表しました。調査結果と提言につきましては、詳しくは以下をご参照ください。
今回、保護者たちの個人的な苦労から端を発して「どうにかしたい」という気持ちで始めた調査ですが、仲間の保護者達と、子供が寝静まった時の突貫工事で作ったので、色々設計の不備もご指摘いただき恐縮ではありますが、この状況で多くの皆さんが困難な状況の中で過ごされていることを数値・肌感としても大変実感しました。
まず、コロナの特徴が保護者にとってはトリプルパンチな複合要因を生み出して困難を増幅させていること:
1. 未就学児は手がかかるけど、今回の危機では祖父母など外のヘルプが得られず、現状ベビーシッターも4%しか使われていない。
2. 公園が使えなくて狭い家の中でずっと過ごしている。(下の階からの苦情なども..)
3. 経済的にも負荷がかかっている。
そして、育児と仕事の両立は親子ともに大変難しい。
・6割超の方が仕事中断しながら育児をしている
(「育児を中断しながら仕事」の方が正しいというご指摘も多々・・・)
・半分の方が子供に影響があった
(情緒不安定、動画せがむ、指しゃぶりや赤ちゃん返りなど)
・半数の方が普段との比較で1/2以下しか業務達成しかできない
(多くの方が深夜にリカバリーしようと疲労困憊・・)
子供の健康への影響が最も懸念されますし、また、「仕事ができない」と言うのも親への心身への負荷に加えて、企業では評価ダウン、個人事業主の受注減、派遣更新への影響など深刻です。
そこで、一番大きくあった声は、
未就学児の自宅保育と在宅勤務の両立は難しい。それを理解してほしい。
ということです。
政府、企業の方、保育従事者の皆さんにもこのような前提に立って頂きたい・・・ということを踏まえて、アンケート結果をもとに提言を纏めさせていただきました。
<アンケート結果サマリー>
• アンケート対象者のうち、6割超が自宅で仕事を中断しながら保育をしている。
• 両立の困難さから、約半分の保護者が、子供の体調に変化があったと答えた。
• 多くの保護者は日中の業務未達を補うため夜間の作業等を行っており、心身ともに疲弊したり、勤務先からの評価の低下・失業のリスクを感じている。
• 感染予防のため祖父母など家族の支援が受けられない状態であるが、ベビーシッターの使用率は約4%とあまり普及していない。
• 感染のリスクに対して慎重ではあるものの、約4割の保護者が早期の休園解除を希望している。
<提言サマリー>
1. 最新の感染状況を踏まえながら、保育従事者や子ども達を守るための十分な感染対策を講じた上での早期の休園解除検討をお願いします。(分散登園等の段階的な再開を含む)
2. 休園中に保護者がベビーシッターを使いやすくなるよう、活用方法に関する明確な発信や補助などの支援、安全に依頼できるデータベース整備をお願いします。
3. 緊急事態宣言期間中における公園遊具の使用禁止解除や、育児休業延長、登園自粛継続など個別事情への対応、やむなく認証・認可外園に通う園児の保護者に対する金銭的支援などの支援をお願いします。
子どもたちの健やかな成長と保護者たちの持続可能で健全な生活のために、建設的な対応策を検討し発信すべく、今後も活動を続けて参ります!