系統周波数の計算問題をなめていると痛い目を見る

「系統周波数の計算問題」と言われて、ピンと来る方はだいぶ勉強が進んでいる。

「周波数特性定数K」

これを使って、計算を解く。

冒頭から単位を整理しておくと、理解が進むし、どんな問題が来るか想像つく。

K[MW/f]

この分母分子の関係は電験3種受験者も理解しておくといい。

数学の知識だ。

分母(周波数)の変化に対して、出力がどのぐらい変化するのか??を示している。

「K」×「変化した周波数」をすれば、「変化した出力」が求まる。


一方で、電力系統はただの掛け算では済まない。

論述問題は先日紹介した。

その知識と計算問題が繋がっているので、過去問を共有する。

ちなみに最近(平成20年中盤)、この手の問題がやけに騒がしく感じたりするが、昭和時代からよく出題されていたし、平成10年代でも登場している。

むしろ、王道。

でも、毎年登場しないし、知識が関連していないから受験者は勉強の抜けを起こしやすい。

実際、自分も試験本番で大きなミスをしている。

単純に知らないと解けない。


知識自体の位置づけを考察すると、電験2種は3種以上に全体を見渡す力を養っておく必要があるため、試験作成側も「系統」に関する問題に入れ込んでいる事が伺える。

系統周波数が変動するとどうなるか??

系統に関する知識は電験3種だと、断片的に問われる。

だが、電験2種以上だと、ここを理解していないといけない。

というより、今後、電験3種はこちらにシフトしていくことが目に見えている。

「知らなくてもいい」は絶対に間違っているからだ。

あるべき姿に向かってくるのが、国家試験の特徴である。「暗記で済む」が終焉を迎えたら、「過去問を応用する」に至り

それも終焉を迎えたら、「事故事例や自分で考える」という問題に変化してくる。


系統周波数が変動すると、どうなる??

を自分の頭で考えてみるといい。


自分は実務で、系統周波数と関わるトラブルを経験してきた。

また、それに伴う潮流変化についても頭を悩ましてきた。


この場をもって、それを経験してもらえれば、少し上の「電験と試験本番で戦えるステージ」に行けると自分は考えている。

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