資格試験が難しくなっていく時の傾向と落とし穴

昨日は「下水3級」「行政書士」といった資格試験が行われた。

他にあったという話を聞いているが、自分が実際に経験したことのある資格はこの2つである。

「行政書士」に関しては平成23年に挑戦し、不合格であった。沢山過去問を勉強したとは言えず、簡単なテキストだけを読んで試験に挑み、ほぼほぼ問題が応用問題で

危険物(乙4)、ボイラー2級と同じように合格とはならなかった。


昨日、自分は「下水3級」を受けたのだが、この資格試験も危険だな・・と自分は見ている。

下水関係は本気になれば超高難易度にできる

下水関係は主に化学系の学問である。

「工場排水をどうするか?」
「汚泥をどう処理するか?」

化学的な側面から細かい話になる資格試験が下水関係の資格試験。

一方で、法律、運転管理、電気設備の基礎も含まれる。


・・・これは似ている。

電験3種に。


というより、電気出身者にとって、化学系はほぼ無知に近い。

どうしても過去問中心となる。

要は「丸暗記」である。


・・・この対策を打った資格試験はというと

電験3種
行政書士

の二つであることは、電験マガジンの読者なら、ピンと来るはずだ。

どう移り変わる??

資格試験というのは総じて、似たような変化を辿る。

まずは

「テキストベースの問題がいきなり出てくる」

だ。「ステージ1」とでもしておこう。


過去問を丸暗記の人間は確実に解けない。理論もなく知見もなければ100%解けるわけがないのだ。

だが、ここで試験の難化が止まれば、まだ何とか対応できて、過去問を頑張った分だけ点になるので合格基準6割を超えることができる。

過去問の勉強が多少甘くても合格できたりする。

だが、さらに深刻化すると話が変わってくる。

ステージ2は「選択肢が2択までしか絞れない」

だんだん恐ろしくなってくるのだが

これもまた問題の難易度向上策とも言われるのだが「選択肢側をいじる」という王道中の施策。

通常の学習者では判断も付かない微妙な選択肢を入れ込むことで、正解確率を半分以下にする。

場合によっては、一気に正答率が下げることができる。

ステージ3は「時間不足にする」

難易度の高い資格試験の中には「絶対に時間が足りない」と感じるものがある。

それが言うまでもなく、電験二次試験の機械制御だ。

電験3種で言えば、理論科目である。

時間が足りないという事は多岐に渡り、影響が出る、

問題文をきちんと読めなかったり、計算ミスを引き起こしたり。

連結の問題((1)~(5)といった設問が長い問題)であれば、(1)で間違えた時点で減点地獄に入ってしまう。この地獄に足を踏み入れたら最後。

点数調整の被害者になってしまうだろう。

ステージ4は「学問に走る」

もはや「問題文を読んでもよく分からない」といった状態にする難しい専門用語を使い始めたりする。

メーカーの記載を問題に取り入れたりする。

そして、解答を見れば理解できるのだが、問題文だけだと「何を言っているのか分からない状態」に仕立て上げる。

これもまた電験二次試験の機械制御や回転機の事なのだが。

ステージ5は「参考書にも問題集にもない知識を出題する」

これが極めて厄介である。

今年の電験3種の理論科目がこれに近い。

※全種類の参考書を所有していて、洗いざらいチェックしていれば、実は参考書に掲載されていたというケースもある。が、それはもはや試験範囲なのかどうかも不明だろう

結論:ステージが進むにつれて勉強方法は変えていかないといけない

この記事で何が言いたかったかというと・・・

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2019年2020年の経験を経て、新たな形のオンライン塾。勉強資料を格納している。既存の塾や通信講座や特別講座以上に「基礎知識」「失敗確率を極力減らす方法」が得られる。定期的に届く配信記事をきっかけに問題を解いたり読んだりことで知識のベースアップも狙う。塾や通信講座のメリットに加えて、難化する試験対策を考慮した戦略を共有するマガジン。最近はさらに発展し、資格取得後の先の話を開拓している。

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