私の好きなブランド

好きなブランドは何か?
そう聞かれたら、すぐさま浮かぶのは「MOTHERHOUSE」だ。

MOTHERHOUSEは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を信念に、バックや財布などの革製品、ネックレスやピアスなどのアクセサリー、シャツやワンピースなどのファブリックを取り扱っているメーカーである。

バングラディッシュやネパールといった発展途上国で材料を集め、加工し、日本で販売を行っている。(今は香港・台湾・シンガポールといった海外展開もしている。)

私がMOTHERHOUSEと出会ったのは5年前の社会人1年目の時だった。その当時、学生の時から付き合っていた人と関西⇔関東で遠距離恋愛をしていた。そして関東で彼氏とウィンドウショッピングをしていた時にMOTHERHOUSEと出会った。

当時「今日仕事を休みます」というアラサー設定の綾瀬はるかが主役のドラマが流行っていた。私も毎週見ていた。
私は社会人になってまだ3か月ほどで、研修期間中だったこともあり、社会人でありながらも、未だ気持ちは学生であった。ドラマで革のキーケースを使う綾瀬はるかの姿はカッコよく見え、私もそのような社会人になりたいと憧れた。そんな気持ちからシンプルでありながらも芯があるカッコよさをもつキーケースを探していた。

そしてボンヤリと彼氏と買い物している時にMOTHERHOUSEと出会った。
MOTHERHOUSEで見つけた革のキーケースは薄茶から濃茶にグラデーションになっており、内側の金具は真鍮素材でアンティークのような雰囲気を纏っていた。革自体もオイルがたっぷり染み込ませてあり艶があった。女性らしいというよりかは、男性らしい雰囲気のデザインではあったが、一目で気に入り、少し高価ではあったが直ぐに購入した。

そしてスタッフの方が包装している時にMOTHERHOUSEの信念について知った。購入したもので社会貢献に繋げることができる。好きな物を購入し、その結果が見たことのない人の生活の支えになっている。その話を聞き益々、MOTHERHOUSEというブランドへ興味を持ち、好きになった。

その後、彼氏とは色々とあり、後味悪く別れた。
彼氏との思い出が詰まっているキーケースも捨ててしまおうかと思ったが、使うにつれ更に飴のように艶を増していったキーケースに愛着が湧いてしまい、捨てることはできなかった。

そしてあれから5年経った今でもまだ使っている。
今では彼氏との思い出以上の思い出が詰まったキーケースになっており、私の宝物へと変わっていった。

それからもお金を貯め、MOTHERHOUSEではキーケース以外にも、トートバックやリュック、ストールを購入した。どれも私のお気に入りで使う度に気持ちが上がる。長く大切に使っていきたいと思っている。

今年の8月7日にMOTHERHOUSEが銀座へ出店した。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
日本の有名ブティックが集まる銀座への出店は日本の代表ブランドを意味している。MOTHERHOUSEは世界に通用するブランドになったのだ。

本当におめでとうございます。

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