親父にさよなら
はじめて自分で買ったレコードは、森本レオの「親父にさよなら」だった。そう、CDではなく、レコード。
中学3年生の時、高校受験の勉強をしていた。私は、後から考えて自分でも変わり者だと思うのだが、学校から帰るとご飯を食べてすぐ寝て、夜中に起きて勉強する、と言う生活を送っていた。両親も、二人の姉も、よく文句も言わずに付き合ってくれたものだと思う。文句は言ってたかな?
勉強の時によく聞いていたのが、ラジオ。当時は「ながら族」と言われていたかな。FM放送はもう始まっていたかもしれないが、我が家にはなかった。そもそもFMで深夜放送はなかったかもしれない。それで、AMラジオを聞いていた。
当時聞いていたのが「ミッドナイト東海」と言う番組で、深夜の0時位から3時まで。「位から」と言ったのは、野球中継が伸びると、以後の放送が順送りになり、その分、この番組の始まりが遅くなるからである。終わりの時刻は変わらない。当時のパーソナリティは、天野静雄、岡本典子、森本レオ、の3人である。アマチン、リコタン、レオ、と呼んでいた。愛知県体育館でのファンの集いにも行った。
ミッドナイト東海が終わると、5時まで「走れ歌謡曲」と言う、文化放送の番組が流れていた。パーソナリティに落合恵子さんがいたのを覚えている。2枚目に買ったレコードは、彼女のレコードだったかもしれない。5時になると、挨拶が「おはようございます」になるのに感心した。
その後、どうしていたのかおぼえてないが、朝ごはんを食べて、学校へ行ったことは確かである。学校へは、校舎が開くかどうかと言う早い時間に登校した。学校で勉強をしていたのかどうかは定かに覚えていない。
こんな高校受験勉強を経て、無事、志望校に合格できた。あまり必死に勉強した記憶がないのは、ラジオを聴きながら勉強していたためだろうか。
余談だが、「走れ歌謡曲」をネットで検索してみたら、なんと今年の3月で、番組が終了になったようである。まさに、今日!
まだやっていたことにもびっくりしたが、そういう時に、こんな記事を投稿するのも、なんか、偶然と言うか、奇跡というか…。
そして、初めて買ったCDは、マリーンのBe-Popだった。ちょうど、私が結婚した年だった。
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はじめて自分で買ったレコードは、森本レオの「親父にさよなら」だった。そう、CDではなく、レコード。このレコードは、もちろん、お気に入りのラジオ番組のパーソナリティが、レコードを出すというので買ったものである。で、初めて聞いてみたら、最初に朗読があって、それが長い、というか、朗読がメインで歌はサブのような感じだった。でも、朗読は聞き手に訴えてくるものがあって、私は何度も聞いていた。
まだどこかにあるだろうか、「親父にさよなら」のレコード。買ったのは50年くらい前。時間がある時に探してみよう。そして聞いてみよう。あの時の感動が…今は得られないかもしれないけど、やっぱり聞いてみようと思う。
P.S.
Spotifyで検索したところ、出てきませんでした。皆さんにお聞かせできないのが残念です。
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