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NEIPA (2作目)

今回作るビールはNEIPA
(ニューイングランドIPAという)
そもそもIPAっていっても、種類も色々あるんだなって。
アメリカ北部のニューイングランド州が発祥のIPAで、西海岸のIPAより苦味が控えめで、フレッシュホップを使い、オレンジやトロピカルマンゴーとかのジューシーな感じのホップが特徴。
またヘイジーIPAともいわれてて、濁りがあるのが特徴だとか。
正直、ヘイジーとNEIPAの違いはよくわからん…
ま、とにかくNEIPAって事で作っていきましょう。

今回のホップは4種類

今回はホップは4種類
フレッシュじゃないけど、ペレットはホームブリューでは使いやすい
ビタリングホップ カスケード 
アロマホップ アマリロ、ギャラクシー、シムコ
特徴は個々にそれぞれあるが、今回は柑橘系やトロピカルなニュアンスがあるものをチョイスしてみたが、なにしろカスケードしか使った事ないから、どうなることやら…

モルトの種類

モルト材料は4種類
ベースとなるモルトは北米ペールモルト
そこに副原料としたモルトに小麦モルトと小麦フレーク、オーツ麦フレークを合わせてつかう。
これには決まりはないが、色々調べているとベースにはペールモルトやピルスナーモルト、マリスオッターなどなどがよく使われていて、副原料にはやはり小麦やオーツ麦、フレークなど使われているのがわかった。
なので、手に入りやすいものからチョイスしてみた。
果たしてどんなのができるのか?
3ガロン(約11リットル)仕込み
ターゲット比重1.066
IBU(苦味)41.2
苦味はIPAより若干抑えてるけど、ホップの入れるタイミングがあってるかどうかで苦味が想定より苦いか苦くないか
CSU(色)3.8
色はNEIPAやヘイジーでよく見られる濁ったイエローを狙ってる、果たしてどうなるか…
ABV(度数)6.9


お湯に麦芽を投入

今回はステップインフュージョンという2段階の温度帯でマッシング
50°で30分、鍋を火にかけ温度調整して65〜68°で60分
危うく74°まで上がってしまったので、水を足して温度を下げた。
焦ったな〜
途中で何度かかき回しては温度を測るという作業を続ける

65°〜68°、ちょっと超えちゃった笑

30分経過して下がった温度は1°だけだったから、火にかける必要はなさそうだ(また上がり過ぎたら焦るからね)
60分経過してからマッシュアウト

75°まで温度を上げる


温度を75°まで上げて10分放置
さぁロータリングタイム

麦汁を取り出しては戻す作業


液体をバルブから取り出して鍋に戻す事で麦汁を漉していくんだけど

ロータリング1回目


最初に取り出した麦汁、こんなんで本当に美味しいビールができるのか?…と不安になる

ロータリング2回目

こんな色で本当に目標カラーになるのか?これまた不安

ロータリング3回目


なんだかもう上手くできる自信無くす

比重を測ってみる

1.059
目標より0.7少なかった…
回収率80%でみてたけど、70%くらいかな?

この後2回繰り返して変わらないから澄んだって事で次の工程へ

スパージング

出来上がり量の80%量のお湯を回し掛けながら麦汁を煮込み鍋にためていく

気をつけるのはお湯の温度、75°のお湯を回し掛けて麦芽の表面の水量を保ちながらかけていく事
前回はせっかちな性格ゆえ、急ぎすぎて早く終わらせてしまったけど、スパージングのお湯にケアが足りなくて温度が下がったままスパージングしたので糖化回収率が下がってしまったので求めた比重にならなかった。
これを改善するため、お湯の温度75°をかなり意識して時間かけた

スパージング後の麦芽(使い道ないかな)


しっかり最後まで抽出できたかな?

抽出の最終段階

煮込み前との出来上がり14リットル
目標通り出来た〜

煮込前


これから60分煮込んでいくわけだけど、まずビタリングホップのカスケードを投入

さぁ煮込開始
ホップを入れるタイミングをずらすのは、ホップの特徴を引き出すためだけど、初めて使うホップがどんな個性になるか楽しみだ

強火でぐつぐつ煮込む

30分だったらアロマホップのアマリロとギャラクシーを投入
アマリロとギャラクシーは柑橘系やトロピカルフルーツな感じのフレーバーになればと思ってる
NEIPAらしさがでるかな?

煮込中は麦の蒸した感じとホップの香りの湯気もくもく

さらに15分たち、最後のアロマホップ、シムコを投入
シムコはアルファ酸?が高いから、長く煮込むと渋味が出そうなので15分煮込にした

そして60分煮込が終了し、14リットルから11リットルまで煮込んで、目標通りの量になった
前回は19リットル作るつもりが16リットルになっちゃったから、スパージングから水量に気をつけた

そして火を止めてワールプールといわれる鍋の液体をぐるぐる回して竜巻の様に鍋の麦汁を回転させ、ホップ粕など鍋底中央に集める作業を行う
この時、追アロマホップのシムコを追加で入れた

冷却

すぐさま冷却するんだけど、秘密兵器がこのチラーという水道水を銅管に通して水を対流させて鍋の中の液体を冷やす装置
目標25°まで冷やす

冷却後の温度

思いのほか20分程で22°まで下がった

すぐさま発酵容器に移しイーストを投入

エールイースト


今回のイーストはエールイーストで05といわれるものだけど、発酵温度が15°〜24°で発酵できるので、今の時期でも大丈夫なやつ
19〜20°が丁度良い温度帯らしいが、今はピッタリその温度帯だった
イースト入れてから蓋をしてエアレーション(ゆする)してエアロックをつけて終了

発酵容器と温度


ちょっとわかりずらいけど、20°になってる
さぁこれから1週間くらいな?一次発酵開始

前回は28°くらいってのもあって発酵か1日で終わっちゃって、正しく発酵がされたのか分からなかった。
で、この問題を色々ネットで調べたり聞いたりしたら早く終わることもあるみたいなので瓶詰めして二次発酵に移った

ここまでで仕込みは終了
だいたい7時間くらいかかった
あ〜楽しみだな〜

出来上がりはまた記録したいと思う

追記
12月3日
一次発酵から2週間たち(経ちすぎた?)瓶詰め
終了比重は1.009だった
プライミングシュガーという炭酸を発生させるための二時発酵の工程
1リットルあたりに砂糖6.9gと水12mlを殺菌兼ねて10分ほど火にかけてから冷ましておく
11リットルだけど発酵容器の下に澱があるからロスを考えて10リットルで計算
(計算が簡単で良かった笑)

前回は発酵容器に直接プライミングシュガーを入れてゆっくり混ぜてからペットボトル詰めしたけど、詰めたペットボトルそれぞれのガスの強さがバラバラだった。
これは発酵容器に入れたプライミングシュガーが均等に混ざってなかったからだと思う

で、今回は、プライミングシュガーをペットボトルに直接入れてから流し込む事にした

500mlのペットボトル

黄色味がかった色合いで、狙った通りの色になった〜
CSU(色)3.8

テイストはまだわからないけど、これから2〜3週間くらい?二時発酵

飲むのが楽しみ〜

追記
12月15日
瓶詰めから約2週間で飲んでみた。

良い色

もう香りから良くて、飲んでみて美味すぎて感動した

カーボもしっかりあって、テイストも苦味良しアロマ良しで目標に近い出来上がり

しいて言えばアロマホップがもっと多くてもよかったかな

2作目にしては上出来でよかった〜

次はラガー作りたいな〜



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