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父に似たひとを好きになるというありふれた話についての自己分析 #第6夜

初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。

誰かを好きになるとき、
もちろんその方の持つ知性やユーモアやフェロモンに惹かれるのもあるのだけれど、

「このひとに似た子どもが欲しいな」

そう連想させてくれる出逢いはなんとも本能的で
例えるならそれは子宮に訴えかけてくるような感覚で
恋心の好きとは異なる疼きがそこにあるのです。

かつて
過去を振り返りながら綴ったことがありますが、
わたしはわたしの父が好きです。
意識的にも無意識のそれでも
世の中の男性と父とを比べているのでしょう。

誰もが羨むような学歴があるわけでもなければ
ましてや一流企業勤めにもほど遠く
若気の至りでやんちゃしすぎて地元では腫れ物で
甲斐性があるとも言いきれない父を好きな理由は


愛を感じるから。
この一点において、ゆるがないのです。


母、兄妹、父からすると孫たちに接するときの、
全身全霊で味方だよ、好きだよ、を感じる父は
他人からすればどうしようもないところもたくさんあるのだけれど、
娘にこれだけ好かれているという、
それだけでも素晴らしい生き様だなと感じるのです。


30代を迎えて以降、
そんな本能的な出逢いもほどなく落ち着き
相手は問わず
『わたしの子ども』とめぐり会うために生きてきたつもりでいたけれど

思えば元旦那を除いて、
人生で親密な関係になった方のほとんどが高身長で
疼きの有無にかかわらず
腕を組んで見上げた先にある頭の位置に
父のそれを求めているのだろうと思うのです。

兄妹たちの子どもを笑顔であやす父を見るたび
わたしの子どももいつか抱かせてあげたいなあと
まだ見ぬ『子ども』に幼き日の自分を重ね
想いを馳せてみたい、というのが
もしかするとわたしが子どもを持ちたかった理由なのかもしれません。


つづく

#オンナであるということ
#自叙伝
#恋愛小説

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