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ドイツでWWOOF①~当たり外れ~

久しぶりの投稿になってしまいました。まちゅです。元気です!
ドイツに来てもうすぐ3カ月が経とうとしています。

先日初めて海外で年越しをしました!
ドイツでは打ち上げ花火を年越しと同時に打ち上げて祝うのが一般的なようです。

ホストファミリー、そしてこの農場のファームインに泊まりに来ているゲストと一緒にキャンプファイヤーを囲みながら2020年を迎えました。


日本のだらだら紅白を見ながらの年越しっていうのと違いますね!個人的には日本のだらだら年越しの方が好きです(笑)

前置きは置いておいて、今回は私が今活用しているWWOOFという制度と、その感想をお話したいと思います。(まだWWOOFを始めて1カ月ほどですが。)

WWOOF(ウーフ)とは

WWOOFとは有機農家の元で滞在する、ファームステイの制度です。世界各国に存在し、もちろん日本にもあります。

何が特徴的かというと、ホストとwwoofer(ファームステイをする人)の間にお金のやり取りがないことです。農場研修やワーホリとは少し違ったイメージですね。農家さんに宿、食事を提供してもらう代わりにwwooferは農家の手伝いをします。

いわば農家の家族の一員のような感じです。

私はWWOOFGermanyのサイトに登録して、ドイツでの10カ月間の滞在農場を決めました。(初めに登録料が3000円?くらいかかります。1年間有効だった気がします。うろ覚えです。)

現在、私はドイツでWWOOFを初めて1カ月ほど。そして今滞在しているファームは2軒目となります。

そこで感じたのは、WWOOFステイ先にはあたりはずれがある!ということです…(笑)
WWOOFを経験した人から聞いたことはあったのですが、本当にその通りでした。

正直言って、1軒目のWWOOFステイ先ははずれでした。そのわけをお話ししようと思います。

①ホストがあまり家にいない

1軒目に訪ねたのは、アルパカ農場でした。

農場主のゲオクは大学で心理学を教えている教授でもあり、その関係からアルパカを利用した動物療法を行っているようです。

ゲオクは大学で講義をしていることもあり、あまり家にいませんでした。

私が興味を持った動物療法も、実践しているというよりは大学の講義でお話するだけのようで、wwoofer(ファームステイして働く人のこと)がそこに関して学ぶ機会はありませんでした。

妻のシルケはソーシャルワーカーで働きに出ていました。

私が農場に着いた瞬間から、農場での作業や生活について教えてくれたのは他のwwooferの女の子たちでした。

鶏の世話、アルパカの世話、ミルクを買いに行く、庭掃除…など、ホストと作業することはほとんどありませんでした。農場主のゲオクやシルケは、「これやっておいて!」と言って出かけてしまいます。


一緒にWWOOFをしているドイツのwwooferの女の子がある日ぽつりと言いました。

「私達、シンデレラみたいだよね。彼らは私達をお金を払わなくてもいい家政婦だと思っているんじゃないかな」

私が到着した時にいた二人のwwooferの女の子たちは、予定の滞在期間が終わる前に帰ってしまいました。

しかしそのあと他のwwooferの女の子が来てくれたのが心の支えでした。彼女の一生懸命な姿勢に支えられて私も仕事をこなしました。

②楽しみがない

私達wwooferは、午前中はアヒル、ガチョウ、鶏の世話をしてアルパカのうんこを2,3時間拾います。昼食後は昼寝をするか言いつけられた仕事があればそれをこなし、夕方にまた鶏たちの世話をします。

そして夕食後にはスーパーから届く廃棄食料を選別する作業です。

ここではスーパーから届く廃棄になる食料をアルパカ用、鶏用、まだ食べられそうなものは人間用、駄目なものは生ごみに選別する作業がありました。

そして日曜日は恐怖のクリスマスマーケットです。

クリスマスマーケットと言ったら楽しそうに聞こえると思いますが、上記の作業に加えてアルパカを車にのせてマーケットまで運び、人ごみの中を嫌がるアルパカと歩かなければならないのでした。

夕食を食べれるのは8時過ぎで、正直へとへとでした。なので私にとって日曜日は恐怖でした(笑)

そして追い打ちに、ここではWi-Fiが壊れていたのでネットが使えず、家族や友達と連絡を取るのもままならなかったのです…。(農場生活が楽しめていれば、これは余り問題では無かったと思いますが)

アルパカや動物たちは可愛かったです。でも、正直なところ、毎日生きる糧となるような楽しいことがあまりありませんでした。

③ホストとwwooferの心の交流が無かった

最終的に、私が楽しめなかった原因はここだと思います。

私がこのアルパカ農場に滞在して感じたのは、彼らは私達と意見の交換や交流がしたいというよりも、「人手が欲しい」という理由でwwooferの受け入れをしているということです。

「これが普通なのかな…思っていたファームステイと違うな…」という気持ちを抱えながらも、最初の農場だったこともあり私には何とも言えませんでした。しかし、現在2軒目のステイ先に来て、やっと最初のステイ先を客観的に見ることができました。

現在の農場では、私をまるで家族のように受け入れてくれます。

食事も一緒で、私に任されている作業は一人でやりますが孤独を感じることはありません。

そして、どんな小さな作業でも終えると「ありがとう」と必ず声をかけてくれます。まだこの農場に来て10日ほどですが、ここでの生活がとても気に入っています。

ここに来て、1軒目のステイ先に無かったのは、心の交流だと気付きました。

ホストはwwooferに興味はなく、今思うと私達は家族ではなく家政婦のような存在でした。
ホストは悪い人たちではありませんでしたが、もう一度あの農場に行きたいとは思いません。

WWOOFではお金のやり取りが無い代わりに、ホストとwwooferの間には助け合い、思いやりの精神、そこから生まれる心の交流が欠かせないのだと思います。

最後に

最初の農場にいたのはたったの2週間でしたが、私にとってある意味のある経験だったと思います。滑り出しがあまり良くなかったために、今の幸せをかみしめながら生活しております(笑)

また、あまり楽しくなかった最初の農場ですが、一緒に寝食を共にし助け合って働いたwwooferの女の子との出会いも私にとって価値あるものでした。

ある夜は私が桃太郎のお話を日本語で話して聞かせてあげました。ある日は彼女が私にドイツ語を教えてくれました。ここにはしっかり心の交流があったと思います。彼女の存在は大きな支えでした。

最後に、語学学校で出会ったみなとさんからいただいたお手紙がとても素敵なメッセージだったので載せておこうと思います。

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良いことも、悪いことも全てが経験に。大切なのは”挑戦”しようとする気持ち!!

誰かの格言かと思って調べてみましたが、みなとさんオリジナルのようです(笑)

まだ続いていくドイツ生活ですが、良いことも悪いことも全部経験、と前向きに行きたいと思います!

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