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「ローズレッド」
ひざのリハビリに病院にむかう
自転車をこぎ 角を曲がる
大踏切 手前50メートルで警報音
カンカンカンカンカン――
遮断機はゆっくりと遮断桿を下げてゆく
目の前を6両編成 群馬に向かう
ローズレッドの東武特急りょうもうがゆく
リハビリを終え 図書館で新聞を読むうち 「自宅に戻って詩を書かないといけない」と思い出す
急いで自転車をこぐ また大踏切が自転車を止める
やってきた電車は 再びローズレッド
今度は上り 終点の浅草に向かう
一筋の白いラインを 腹に抱えた
深紅の列車が通ってゆく
たまたまだ たまたま
たまたまなのだ 何の意味もない
いいことあるかも――そう思うのもひとつの幸せ
改めて写真を撮りに踏切まで行ったが 赤い電車ではなかった特急「りょうもう」
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