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思いついたらつける草

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週刊連載を目指している不定期連載のエッセイになる予定集 三人の作家たちが、思いついたときに小説にするまでもないけど、とりあえず書いておこうかなって思ったら、ゆる〜く書きます。 た…
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記事一覧

「人間消失」について対談する。 with Gemini-1.5-pro

別に友達がいないわけじゃない。 私の作品について、AIに読んでもらった。 対象作品はこちら…

紫乃羽衣
4日前
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『坂の上の思い出』

久保田ひかる  今から大体2年ほど前の話だ。私は当時、関東の北の方に住んでいた。北関東は…

言葉の自然/想定発信者

言葉の自然 「読む自然」と「発する自然」の一致によって、言葉の自然は得られる。  それは…

紫乃羽衣
1か月前
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話し言葉と書き言葉 ②

あまり入れたくなかったのですが、あまりにも前からの続きなので前回はこちらから。 さて、こ…

紫乃羽衣
2か月前
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話し言葉と書き言葉 ①

話し言葉と書き言葉について考えてみる。 この二つの厳密は違いは何かと言われると非常に曖昧…

紫乃羽衣
2か月前
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断罪のポエム ②

書くものであるのに話し言葉を使わなければ不自然を感じ、それがあまりにも非日常的だと不自然…

紫乃羽衣
2か月前
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断罪のポエム

「ポエム」に感じるのは、陶酔である。 私は、はっきりいうとこの陶酔が嫌いである。独りよがり、というのであろうか。何が言いたいか分からない。けれども、それっぽく安くありふれた言葉で何かを書いた気になっているように見えるものがある。 それで、作家が気取ってなどいたら目も当てられない。 もう少し言葉を繕って、婉曲的に話していこう。 「ポエム」というのは、自己内省的である。 しかし、誰も求めてなどいない。その上に、新しさというものもない。どこかで見て聞いたことがあるような言葉を並

詩| |小説

最近では、ずいぶんと詩と小説の境目が曖昧になっているような気がする。 短編小説を読んだと…

紫乃羽衣
2か月前
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『帰り道の思い出』

久保田ひかる  つるりとした白い壁の中に銀色の四角い枠が嵌め込まれて、ガラス窓が外を切り…

たぶん月一の富山 4月編

2ヶ月ぶりの富山。 たぶん月一の富山と言いながら、早速一月間が空いてしまうという事態に陥っ…

努力とは苦しむことである

職業柄というか、今までに生きてきた環境が競争の世界であったから、努力ということを考えなけ…

桜おもふ君

紫乃羽衣 最近は、随分と暖かくなってきた。 朝のニュースでここ数日はずっと桜の話題をして…

TOKYO CITY

東京に行った。 煌びやかで、高いビルがたくさんあって街ゆく人は、なんとなく地元よりもオシ…

それとなく、なんとなく、カタルシス

紫乃羽衣 アニメで『SPY×FAMILY』やら『葬送のフリーレン』が流行っている。 私も好きなのだが、何がいいってBGM的に流しておくことができるくらいに落ち着いている。 ちゃんと見れば、ストーリー的な細かく作られていたりする面白さもあるのだが、一番はその落ち着きと、どこまでも「人間」を追求しているように見えるところのように思う。 これらの作品は、爆発的な人気を誇っている『ONEPIECE』や『NARUTO』、『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』とは別の方向で面白い。 これらの作