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はしかのはなし

こんにちは。
しばらく発生がなかった麻疹(はしか)の発生が昨年末から見られており、不安な方もおられるかと思います。
今回はあらためて麻疹のワクチンについてまとめてみたいと思います。

麻疹は発熱、咳などの風邪症状と体の発疹が見られる病気で、感染力が非常に強いことが知られています。症状が出るまで10ー12日で、38℃の発熱のあと一旦解熱し、再度発熱して発疹が3-4日出たのち解熱することが一般的です。のちのち重い合併症を残すこともあり、必ず予防しておきたい感染症です。

こどものころにかかったことがある方もいると思いますが、はっきり覚えていない方も多いかもしれません。
文献によれば、60歳代以上はほぼかかっており、検査やワクチン接種は不要のようです。
50代以下はワクチンを打ったことがあるはずですが、なかなか確認が難しいですよね。母子手帳どこいったかな、実家に電話しなくちゃと思っている方も多いでしょう。
この場合、2回ワクチン打っていれば問題なしと考えてよいようです。回数不明でも一度もかかったことがなければ、おそらく抗体はないと考えられます。ただし、現在はワクチンが希少になっているため、子どもの予防接種が優先され、今医療機関に駆け込んでも打つことはできません。

現在、麻疹のワクチンは、1歳と小学校入学前の2回接種が行われています。以前は、中学生でも追加がありましたが、最近は行われていません。この供給分を確保する必要があるので、大人の方は制限されることになるのです。

いまのところ発生数も一桁のようですので、少し落ち着きましたら、ワクチンの接種を再度ご検討ください。
荒川区の方でまだ1回しか打てていないお子さんは19歳まで無料で打つことができます。
特に、風疹ワクチンを打てなかった30歳代〜50歳代の男性には優遇措置がもともと設けられています。通常は麻疹と風疹の混合ワクチンを接種しますので、妊娠希望の方やその同居者の方はぜひ行ってほしいと思います。


参考になるサイト
荒川区ホームページ:麻しん(はしか)に注意しましょう
荒川区ホームページ:荒川区の風しん対策についてのご案内
こどもとおとなのワクチンサイト:麻しん(はしか)について

以上、簡単ですが、麻疹のお話でした。

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