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2023年上半期映画の振り返りと、登場するごはんについて

ここ最近は仕事と語学勉強が忙しく、あまり映画を観れておらずnoteも書いてない日々が続いていました。仕事の後に授業を受けて、予習や復習をしているとあっという間に1日が終わってしまいます😣
今日は2023年上半期に鑑賞した映画を少しだけメモします✍️

2023年上半期に鑑賞したお気に入り作品

『雄獅少年/ライオン少年』

(C)BEIJING SPLENDID CULTURE & ENTERTAINMENT CO.,LTD (C)Tiger Pictures Entertainment. All rights reserved.

わたしの2023年上半期ベスト1は、中国のアニメーション作品『雄獅少年/ライオン少年』でした。中国の伝統芸能である獅子舞の演者を夢見る少年たちの姿を描いた長編アニメーション。
わたしが今、中国語を勉強していたり、もともとアジアの作品に興味関心が強いというのもあるのですが、本作はアニメーションとしての質の高さ、ストーリーの巧みさ、ラストへの向けての高揚感が素晴らしかったです。観客によい余韻を持って帰らせる、物語の着地も見事でした!

▼▼『雄獅少年/ライオン少年』に登場するごはん▼▼

広東の田舎で暮らす少年チュンたちに獅子舞を教えるのが、若いころは町一番の獅子舞の踊り手だったという干物屋の店主チャン。少し生臭そうな干物が並ぶ店ですが、獅子舞の練習のあと、チャンの奥さんが作るご飯を店先でみんなで頬張るシーンがいい!!
子供がいないチャン夫婦が、3人の少年たちを見る眼差しが優しかった。アニメーションもやっぱり食事シーンは心に残りますね。

本作はパンフレットのデザインや内容も素晴らしかったので、作品が気に入った方はぜひ探してみてください。獅子舞が並ぶ裏表紙が可愛い〜!

獅子舞がチュンが描かれるこのイラストは、映画を観た後はさらにグッとくる

『別れる決心』

この作品だけで1本noteを書きたかったくらい好きな映画です。もともとパク・チャヌク監督作は好きで、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞しましたし、公開前から本作はかなーり楽しみにしていました。

R指定作品が多いパク・チャヌク監督作ですが、本作は珍しく年齢制限がない作品です。これまでの作品と比較して、直接的な暴力表現や性的な表現はほぼないけれど(殺人事件は起こる)なのにこの色気と不穏さ!
薄い膜でさまざまな思惑を包み込んだような、本作のアプローチは個人的にとても面白かったです!
もともとパク・チャヌク監督はフォトジェニックな監督だなぁと思っていましたが、本作も激しい表現が無い分、構図の面白さやセリフのユーモア、美術や衣装の美しさが際立っている気がしました。

美しい構図
(C)2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED

▼▼『別れる決心』に登場するごはん▼▼

本作にはたくさん食べ物が出てきました。劇場でメモしながら鑑賞したのですが見落としがある気がするので、配信でもう一回見なければ…と思ってます。最初のメモだけで、これだけの食事が登場しました。

ヘジュンが作るスープ/シマ寿司(寿司の出前)/アイス(ソレが食べかけで寝落ちする)/刑事が食べるお弁当/焼肉/ザクロ/チャーハン(僕の単一な中華料理)/ハットク?/おそらく餃子ぽいものを作ってるシーン

印象的だったザクロ。刑事ヘジュンと彼の奥さんが大量のザクロを処理するシーンがありますが、ザクロは美しくも少しグロテスクなビジュアルだなぁと思ってしましました。ちなみに劇中では「ザクロは閉経を遅らせる効果があるらしい」というセリフや、精力を付けるスッポンなども登場し、この夫婦の抱えている問題をユーモラスに描きます。(ここは笑うために入れたシーンな気がしてる)

刑事ヘジュンが惹かれていく容疑者ソレは、中国から韓国に来たキャラクターということで、チャーハンや餃子を作るシーンもありました。(本作でも中国が関わってくるとは、やはり今年のわたしは中国に縁がある)

『ウィ、シェフ!』

2023年上半期の中では、しっかり食をテーマにした作品。孤独なシェフと移民の少年たちが料理を通して交流する姿を描くフランス映画です。
移民大国フランスで、同伴者のいない未成年移民にフォーカスを当てた本作はキッチンコメディとしてユーモラスに描きますが、彼らの置かれた状況はかなりシビアで辛い結末を迎える者もいます。
フランスの抱える規模では無いにしろ、日本でも移民問題はあります。この映画をきっかけに移民問題について意識が向きました。

(C)Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022

▼▼『ウィ、シェフ!』に登場するごはん▼▼

たくさん、たくさん美味しそうな料理が登場するので、ぜひ本編でご堪能いただきたいのですが、印象的な料理の一つとして主人公カティ自ら考案した「ビーツのパイプオルガン」という前菜が登場。見た目も美しく楽しい前菜ですね。パンフレットにレシピが載っています!

他にも少年たちの母国の料理を作るシーンも良かったし、宿舎の食堂で高級レストランのように給仕する姿には少し泣きそうになりました。

料理だけではなく、キッチン、フロア、洗い場など担当を決めて、それぞれの仕事も教える

『エンドロールのつづき』

観た時にちゃんとnoteに感想を書いていた作品もありました。
こちらをご覧ください。

他にも『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『逆転のトライアングル』『イニシェリン島の精霊』『不思議の国の数学者』なども印象的な食事が出てきたのですが、また別の機会に書きたいと思います…!

今年は鑑賞本数が少ないですが、残り3ヶ月もいい映画に出会えるといいな☺️それではまた次回お会いしましょう〜👋

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