学びがいっぱい!「ネット〇〇になった父」を読んだ

こんなタイトルの本を読んだ。良い刺激をもらった。というか考え方を学んだ。
以前から気になって居たこの本、知人がFacebookで、「すごい本を読んでしまった、これがジャーナリストということか・・・」と書いていたので読んでみた。

ジャーナリストの筆者が自分が思ったことを分析をして冷静に検証をしていく。その過程がすごい。ジャーナリストというのはこうやって物事を見て、分析して、整理してまとめていくんだなというのを教えてもらった。
これは、この本の中だけでなく、我々が出会う様々な場面で活かすことができる考え方だと思うし、検証するというのはこういうことなんだということを我々に示してくれていると感じた。

  • ある判断をする(父親がこうなんだ)

  • なぜそうなのかを検証する

    • 自分の判断の裏付けをリスト化(こんな言動があてはまる)

    • 他の人の話を聞く(母、姉、姪、父の友人)

    • 他の人の話が自分と違うことから、自分の判断への疑問が出てくる

  • その違いを検証する

    • 自分の思い込みを分析、精査する(自分自身がどのように想定していたか)

    • 相手の言動を精査する(言動に至る理由をリスト化する)

  1. モヤっとした想い→実際にどんな言動かを書き出し、どんなシーンだったか前後の文脈もきちんとモニタリングする

  2. その発言がどんな部分に該当しているのか、していないのか確認する

  3. 自分の反応と相手の発言のどこが合致し、自分が反応したかを改めて確認する

  4. 一つの言説に見えてもその底にある価値観や心情があるかを洗い出す

  5. 個別の価値観や心情について、そこに共感する理由を細かく切り分けて検証する

こうした過程を丁寧に進めていくことで、背景に複数の事情があり、しかも想定以上にたくさんあることに気がつき、自分の判断を冷静に見直すことができた。

それによって、自分のアレルギー反応のような判断が鎮静し、父親への嫌悪感も霧消した。


筆者が父親に対して知的スペックでかなわない存在だと感じていたというのは私も同じだし、いまだにそう思っている。また、父親とのコミュニケーション不足という意味でも同じだった。

幸いにも私の父は息子を自分の部下にするような人ではなく、世の中で良い人として評価されてきた人だったし、親戚家族からも慕われていた。私は恵まれているな、とってもかなわないなと改めて感じた。
とても良い本に出会えたな。
〇谷部さんありがとう。



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