年金の被保険者
先回投稿したファイルの写真です。
左側に記載の加入者ですが、正式には被保険者と言います。
公的年金は保険の仕組みを採用しています。民間の生命保険・損害保険でも加入者のことを被保険者と言いますね。
それに対して運営主体を保険者といいます。
つまり、年金の保険者→国 年金の被保険者→国民 となります。
国民は被保険者として年金制度に加入することになりますが、雇用形態や年齢において加入する制度が異なります。
年金制度は国民年金と厚生年金に分かれます。
歴史的には昭和19年の戦時中に労働者を対象とする厚生年金保険法が正式に成立し、その後に昭和34年に自営業者等を対象とする国民年金法が成立しました。
( 公務員等の加入する共済年金は、平成27年10月1日に「被用者年金一元化法」が施行され、これまで厚生年金と共済年金に分かれていた被用者の年金制度が厚生年金に統一されました。)
もともと別の制度のため、国民年金と厚生年金の年金手帳をそれぞれ持っていらっしゃる方も多いと思います。
それぞれの制度で年金番号が設定されたため、年金番号が二つ以上ある方が多いです。
平成9年に基礎年金番号においてすべての年金加入記録が管理される制度ができました。
その際、基礎年金番号に統合されていない年金記録が見つかることもあります。
年金機構から郵送される年金定期便等において、自分が勤務していた会社の名前が見当たらないなど、気になる点があれば近くの年金事務所で確認するとよいかもしれません。
注意したいのは、年金制度は加入年齢や雇用形態において被保険者とならない場合があります。
アルバイトやパートなどの短時間勤務においては厚生年金ではなく、国民年金の被保険者である場合もあります。
それでは次回は被保険者を細かく見ていきたいと思います。
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