見出し画像

障害年金 統計情報から読み解く

厚生労働省が障害年金の統計情報(令和1年度分)を発表していましたので眺めてみました。

新規裁定の総件数の中で、精神障害・知的障害の請求が全体の約60%を占めています。内部障害が約15%、外部障害が約24%となっています。

新規裁定においては精神疾患の約9割弱が何らかの等級で認定されています。その他疾患は非該当の率が多いですが、これはガンや難病の審査が多いのではないかと思われます。基礎年金に3級が無いことも挙げられます。

比較的認定率が高い理由としては、仕事を含めた日常生活の制限を事前に確認の上、可能性がある場合に手続きをしている場合が多いためだと思います。

不支給の場合は現時点では障害等級に該当しなかったということですが、診断書の内容が不十分であった場合もあるかもしれません。

特に精神疾患、内部疾患の請求にあたっては、普段から医師に日常生活の制限を具体的に説明し、診断書に日常生活能力の判定・日常生活能力の程度が正確に反映していることが大切です。

何らかの理由で、初診日が確定できないと却下された件数は裁定件数には含まれていません

そもそも初診日が証明できずに請求できなかった場合は統計に数えられていません。

現行制度では初診日の証明は非常に大切です。あらゆる手段をつくしても初診日が証明できなかった場合には、なんらかの追加対策をしてほしいものです。

納付期間に未納がない場合は基礎部分のみ認定可能としたり、基礎年金にも障害等級3級を創設するとか。

今後もより良い制度になるように期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?