見出し画像

N35°34’40.66” E139°33’33.74”駅の変化を実感したのは留学から帰ってきたときですね。こんなに変わるんだ、って驚きました。

幼稚園年中から、三丁目に住んでます。ありきたりになっちゃうかもしれないですけど、たまプラーザテラスの駅が好きです。駅そのものが。

中学生のときから駅を使って、別の街の中学校にいってたんですけど、その頃はただの駅だったんですよ。ほんとに電車に乗るための場所。それ以上のものでもなく、それ以下のものでもでもなかった。駅の近くのスイミングスクールにかよってたり、昔の駅のほうが思い出つまってたりするんですが。
で、工事がはじまって、新しい駅が2010年にできあがったじゃないですか。そのときに僕、高校1年生で、アメリカのソルトレイクシティに1年間留学してまして、留学にでかけたときは、なんとなく工事はしてるな、という印象だった。高2で帰ってきた当初、駅はまだそこまで機能してなくて、ハード面というか、建物が変化したなっていう感じだったんですけど、そのあともう1回、2013年の大学2年生のときに1年間留学して、ほんとうに駅の変化を実感したのはその留学から帰ってきたときですね。こんなに変わるんだ、って驚きました。ソフト面といいますか、建物の利用のされかたの変化がおおきくて、たったの1年でだいぶ変わったな、って。住民に馴染んできたっていいますか、すごい利用されてるな、という印象をもちましたね。

画像1

留学にいく前まではただの駅だった場所が、帰ってきたら親子連れが遊んでたり、アイドルのイベントをやってたり。たとえばテラスキッチンの噴水のところで親子連れがすごくたくさん遊んでて、前だったらこんな光景考えられなかったな、って思いました。印象が180度変わってて「駅」という場所のもつその役割に、こんなものがあるんだって思ったのを印象深くおぼえています。あと、ほんとにささいなことなんですけど、駅のなかのカフェにふらっとはいって、たまたま同級生と会ったりして、そういうことって以前はあんまりなかったな、と。嬉しい出来事でした。   
大学時代に留学してた場所がシアトルで、そこは住民が自由にもりあがってて、すごく活発に活動しているのを目の当たりにしました。住民がおこなっている「活気づけ」みたいなものがすごくつたわってきて、「住民の持つ力」っていうのはすごくおおきいものなんだなって思いました。シアトルでは開発というよりも、古い建物をのこして自分たちの地域を守ろう、っていう感じで、のこしていくためにもりあがっていく、みたいなかたち。たまプラの場合は進化っていう感じでそれとはちょっとちがう。たしかに駅は変わったんですが、まわりの景色とかはまったく変わってない。たとえば駅前の桜並木とか。あそこは物心ついたころからまったく変わってない。そういった意味では、のこしていくものはのこしていて、変わっていくものは変わっていく、そんな感じがします。
いま僕が子どもだったらもっと駅にかんする思い出がいっぱいできるのかな、って思います。

画像2

画像3

このおはなしは2016年No.003号に収録されています。冊子をご希望のかたはご連絡ください。650円(送料込み)でお送りします。「街のはなし」2020年 No.007へのサポートも大歓迎です。プロジェクトをサポートしていただけましたら大変励みになります!どうぞよろしくお願いします。

画像4


よろしければサポートをおねがいします。サポートは、今後の「街のはなし」の冊子発刊費用に使わせていただきます!