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N35°35’09.01” E139°32’53.89” 正直いってもう街全部が好きなんだけどね、

住んでいるのは美しが三丁目、中部自治会館のすぐ近くです。ここにはね、昭和52年、いまから40年ぐらい前になるんだけど引っ越してきまして、それからずっと住んでいます。
長いことここに住んでて、まぁ最初のうちはサラリーマンやってたもんで、地域についてはなにもやったことがなかったんですが、サラリーマン生活がおわりに近づいた頃、たまたま、平成15年だったかな、自治会の班長になりました。自治会は8人ばかし役員が必要なんですが、その役員に手をあげた。じゃあ今度はその会長を決めにゃあならんということでね、見まわしたところわたしがいちばん年上だったんですね。結局、年功序列でもってわたしが会長になりました。
会長はたいへんな仕事なんですが、それをやれば街のいろんなことがよくわかるわけですよ。だからできるだけたくさんの人に会長をやってもらい、地域のことがわかる人を多数育成しようという主旨で、会長は一生に一回しかできないという不文律になっています。たとえば15年のあいだに15人がやるとその15人が街のことをよく知るようになる。
僕が自治会長をやったときのいちばん大きな仕事というのは、建築協定というのを地区計画に衣替えしたこと。たしか横浜市の第一号だったと思いますよ。正式になったのが、たしか平成15年の12月かな、年末です。その前から自治会は、地区計画に変えようというということで、地区計画検討委員会をつくって、8年もかけて地区計画の勉強をしていたわけです。たまたま僕が自治会長のとき、それをどうやって仕上げるか、という最終段階だったんです。  

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この地域には遊歩道がありますが、その当時、遊歩道は法律上は普通の道路と同じだった。この街ができた最初の頃はルール違反をする人がいなかったんですが、だんだん車を遊歩道に入れる人がでてきた。法的には車がはいってもだれも文句がいえなかった。でもそれじゃあまずいんじゃないのっていうんで、いまの地区計画に変えると同時に、遊歩道を、道路交通法上の歩行者専用道路にかえようとしたんですよ。そうしたらね、横浜市は遊歩道の沿道の住民全員の賛成をとってこいと、こういったわけ。だからひとりひとりに交渉してまわって、たいへんだったけれど、一部をのこして歩行者専用道路に認定替えすることができました。でも、たとえば一部、新聞配達や宅配便、牛乳屋さんとか植木屋の車とかあるでしょ、どうしてもそれを認めないと市民生活が成り立たなくなっちゃうというような車については例外、ということで、宅配便の大手業者6社と郵便局には僕ともう一人の委員のかたがいって協定を結んだんです。

そんなことでね、いろんなことに関わらせてもらったから、正直いってもう街全部が好きなんだけどね、ひとつだけどうしてもあげろということだったら、美しが丘公園です。中部自治会の会長のあと、連合自治会関係の仕事をしたんですが、その頃、花壇づくりをやろう、ということになった。実は当時の美しが丘公園は、とにかく紙くずやゴミだとかがね、ものすごく多くて、青葉区役所の人から青葉区でいちばんきたない公園ですよと、こういわれていた。それで、これはどうしたらいいかといろいろ考えた結果、花壇をつくれば、綺麗になる、と。綺麗なところにはみんなゴミはちらさないだろうということで、花壇づくりをやろうということになった。それでね、3、4人だったんだけども、毎週土曜日と日曜日、丸1、2年かけて開墾して花壇をつくりました。やたらにがれきがでるの、あそこは。ひどい重労働だった。なにしろ大きな石がごろごろごろごろでてきて、それを猫車でもって集積所まではこんで、そうやってようやくいまの花壇ができて、で、青葉区に申請して開墾のメンバーはそのまんま公園愛護会になりました。申請するとね、わずかだけど補助がでるんですよ。僕の担当は山野草だから山野草のコーナーはわたしが責任を持ってやりますと。それ以外は園芸の好きなかたにやってもらうということでもって継続しています。それでたしかに、それから2年くらいたったら非常に公園が綺麗になりました。ようするにゴミがなくなった。ハッピー。こういう思い出があります。そんなわけで、美しが丘公園が、わたしの街のなかでの好きな場所、ということなんですよ。

鮫島毅人さん 2

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このおはなしは2016年No.003号に収録されています。冊子をご希望のかたはご連絡ください。650円(送料込み)でお送りします。「街のはなし」2020年 No.007へのサポートも大歓迎です。プロジェクトをサポートしていただけましたら大変励みになります!どうぞよろしくお願いします。

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