見出し画像

最近ダイソーが俺の中で「プラモの台座屋さん」としてプレゼンス爆上げな件。


 暑いですね。コロナ第7波もいまだおさまらず、外出するにはド最悪な環境が続く今日この頃ですが、涼しい部屋でのプラモづくりはとても捗るし、時間もそこそこ潰れるのでオススメです。

プラモを、安くカッコよく飾りたい。

 さて、ある程度の数を作っては棚に飾って…というのを繰り返していくと、どうにもただ棚に置くだけでは味気なく感じるもので、だからといってキット一つごとに台座を購入したり、ジオラマ的なものを作ろうとしていると、それだけでなんだかんだでキット1個分くらいの出費になってしまうので悩ましいところでもあります。

 そんな際におススメしたい、というか、むしろ最近ここから新しいキットが「生えて」来てしまって(生えるように衝動買いに走っているという意味なのは言うまでもなく)いい意味で困っているのが、ダイソーで売っているプラモの台座に使えそうな商品の数々。ものによっては実質100円以下で見栄えのする台座が手に入ってしまうため、タイトルの通り個人的にダイソーが「プラモの台座屋さん」になりつつあります。

まずはオーソドックスに「カフェトレー」

 ダイソーの商品の中で、何となく「台座になりそう」なものとして思い浮かぶのが板状の形をした商品ですね。これに加えて、作ったプラモがちょうどよく乗っかるサイズ…という風に候補を絞っていくとまず思い当たるのが、フォトフレームやトレー(あるいはお皿)の類ですが、木製のカフェトレーであれば、無加工でそのまま使えてお値段100円です。

 木枠で囲まれて1㎝程度の深さのあるトレーですが、これをひっくり返すとちょうどいい感じの高さの台座になります。裏面は無塗装のため文字や絵を書き込むことも可能です。

 こちらは、裏返した木製カフェトレーを使用した一例で、「紅の豚」に登場する主人公ポルコ・ロッソの愛機「サボイアS.21f」を載せてみた例です。

ただ乗せただけでは若干寂しかったので、手元にあったクレヨンで機体名を書いてみましたが、100円土台としては十分な出来といえそうです。

 また、このトレーは本来の「深さがある」形状を利用することも可能で、例えば、砂地のジオラマを作ろうとした際には、素材の砂(といっても実際は細かなケイ素=ガラスの粉なので、散らばると後片付けが面倒だし、床にこぼれたのを踏んだりすると結構痛い…)をこぼさずにジオラマを作ることができたりします。

 こちらの作例については、安彦良和氏原作のアニメ「ヴィナス戦記」に登場するモノバイク(メカデザイン=横山宏氏)と、横山氏が原作をつとめ展開する「マシーネンクリーガー」シリーズのパイロットフィギュア(ともに20分の1サイズ)を取り合わせたものですが、土台にカフェトレーを使用、深さを利用してトレーの中にジオラマ用の砂を敷き詰めています。トレー本体のほかに砂素材とそれを固めるためのボンドとニスを別途用意しましたが、それらをあわせても材料費トータルで800円程度ですので、かなりお財布には優しいです(上に載ってるキット2個分の価格のおよそ10%程度)。

実質50円!「インテリアレンガ」

 さらにお安く、コンパクトに飾るための台座としてオススメなのが、部屋の壁に両面テープで貼り付けるリメイク材として売られている「インテリアレンガ」です。

 サイズ的にはだいたいキャッシュカードくらいの大きさに1㎝程度の高さがある感じなのですが、レンガのテクスチャーを演出するための凹凸や色遣いが既にジオラマのような雰囲気を醸し出しており、カラーバリエーションも5色近くあります。

 中でも「ベージュ」は、土の色にかなり近い色合いをしていて、上にちょうどいいサイズのミリタリーモデルを載せただけで、ちょっとしたジオラマのような雰囲気になります。

 試しに35分の1サイズの「キューペルワーゲン」を載せてみましたが、これだけでも十分に見栄えがしそうです。おなじ35分の1でも戦車などはちょっと乗せるのが難しそうですが、最近輸入キットで見かけるようになってきたルビコンモデルズ社の56分の1サイズのミリタリーモデルなどにはちょうどよさそうな大きさです。また、より凝った表現を狙うのであれば、素材的に水性アクリル塗料やウェザリング用のパウダーで作りこみもできそうです。

 ただし、演出に使うものの選び方は要注意で、試しにタミヤのスイーツデコ用の「焼き色の達人」使い、144分の1サイズのレジン製戦車(ティーガーⅡ)を飾ってみたものの、なんか焼き色のついたおいしそうなお菓子っぽくなってしまいました…(笑)

そりゃ、フェイクスイーツ用の素材を使えばお菓子っぽくなりますわな。

 また、このブロックは発泡スチロール製なので加工も容易です。自立が難しいバイクのようなモデルも、真鍮線などで支柱を立てて固定すると、いい感じにディスプレイすることができます。

「ブラック」のレンガを使用。溶岩みたいな色合いです。

 手元にあった24分の1サイズのバイクのミニカー(スズキGSX-R1000)を、底面に開いていた固定用の穴と土台を真鍮線でつなぎ、前輪をやや浮かせるような形で設置して躍動感を演出しつつ、同スケールのコトブキヤ製「ヘキサギア」(無改造でこれくらい動くほど可動域が広いので、いろいろ遊べるシリーズです)を載せただけで、「映える」ディスプレイができました。

 そしてこのインテリアレンガですが、2枚入って100円で売られているので、1枚当たりのお値段は50円!100円以下でいろいろできるのがありがたいですね。

1枚25円!!「レンガ調タイル」

 インテリアレンガをさらに上回る超コストパフォーマンスなのが「レンガ調タイル」で、美濃焼の4.5㎝四方サイズのタイルが4枚入って100円、1枚当たりのお値段はなんと驚きの25円です。サイズが大きくないので飾れるものは限定されますが、ガチャガチャで売られているミニサイズのプラモデルや、ボードゲームに使うようなファンタジックなデザインのミニチュアを飾るのにはちょうどいいサイズです。

 手元にあった「35ガチャーネン」(前出のマシーネンクリーガーの35分の1サイズ縮小版のガチャ用キット)と、「チョイプラ 1/72なっちん」を載せてみたところ、ジャストサイズでした。

トップコートが一気に出すぎて白くなった部分が、いい感じのウェザリングに…

 ガチャガチャの商品であれば高くても500円程度、チョイプラについてはおよそ1000円台で、ヨドバシカメラのような家電量販店のおもちゃコーナーでも入手でき、台座含めて2000円以内(もちろん工具・塗料類のぞく)でお手頃サイズのディスプレイモデルが出来上がります。サイズ的に場所も取らないので、これはかなりいいですね。

 ちょうど「ボークス」のスタンプラリーでもらったレジン製ミニチュアと、ホワイトメタル製のミニチュアフィギュア(オーロラモデルの「アルケミスト」)があったので、塗装して2体盛り合わせで飾ってみましたが、

ピントが合わん…マクロレンズほしいなあ。

 スケール感が思いっきりバグったことで、一画面にすべてを表示せざるを得なかった初期スーパーファミコンやPCエンジンの時代のRPGのような趣が出て、これはこれで面白いものができました。

他にも使えそうな素材が沢山、100均は本当に宝の山ですな

 そのほかにも題材に使えそうな商品や、低価格でいろいろなものが作れそうな手芸用・ホビー用素材も充実一途の100円ショップは、ちょっとのぞくだけでも創作意欲がわいてきますね。値段が安いのでいい意味で気軽に失敗もできるし、このコロナ禍でも客足が絶えないのもよくわかります。

サポートいただけたら励みになります。具体的には心身養生の足しにしたいと思います。