小田原でまちのコインがはじまります

小田原でまちのコインがはじまります!

こんにちは。
まちのコインのかすみんです!

小田原でまちのコインのプレサービスがはじまります!
小田原のテーマは「小田原愛でおとなもこどももつながるまち」です。小田原の加盟店の皆さんもこのテーマをイメージしながら、地域の人が世代を超えてつながる仕掛けをつくっていきます。

その仕掛けとは、「カフェの窓拭きをしたらコインがもらえる」とか、「常連さんメニューを食べるのにコインがつかえる」など、コインのやりとりのきっかけとなる「チケット」です。

まちのコインの特徴は、チケットを加盟店さん自身が考え、つくって公開していることです。チケットはどれも個性的でつくった人の人柄がそのまま表れているものばかりです。

単にお得な割引クーポンにすれば良いのではなく、ちょっとした工夫が必要なチケットづくりですが、まずはみんなでブレストをしてイメージを膨らませています!

先日、小田原でチケットのアイデアのためのブレストワークショップを実施してたので、その様子をご紹介します!

まちのコインのチケットって?

まず、チケットとは具体的にどういうものか、鎌倉で実証実験をやったときの例をいくつかご紹介します。

鎌倉の実証実験のテーマは「働く人たちのつながりを深め鎌倉で働くことをより楽しく!」でしたので、働く人同士がつながることに因んだチケットが多くつくられました。

例えば、はたらくパパママと子どもが横のつながりをつくれるようにご飯会を開催し、子どものご飯をクルッポ(鎌倉の通貨単位)で支払えたり、
はたらく人の朝活で、出社前にヨガ教室や英語教室を開き、参加するとクルッポがもらえたりといったチケットがありました。

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また、オーナーシェフと初めましてのつながりでクルッポプレゼントなど、人と人がつながるチケットも沢山つくられました。

実証実験期間中の加盟店舗数は22店舗で総チケット利用回数はなんと2300回でした。1つの店舗が生み出すチケットがどれだけの人に渡り、影響を与えたのかを考えると、チケットのメッセージ性や内容が重要なことが良くわかります。


みんなでチケットのアイデアをブレストしてみよう!

誰もがすぐにチケットのアイデアが浮かぶ訳ではありません。
そこで私たちは、お店の人と一緒にアイデアを出すブレインストーミング(通称ブレスト)ワークショップを行なっています。

先日、小田原の海沿いのカフェ「ケントスコーヒー」でおだちん(小田原の通貨単位)のブレストワークショップを開催しました。当日は、店主の平井さんのお計らいで、他のお店の方々も呼んでいただき、私たち含め11名でブレストをしました。

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一人ひとりが自分のお店のアイデアを持ち帰れるように、一店舗あたり5分ずつ時間を取り、お互いのブレストを行いました。

それぞれのブレストテーマはこんな感じです。

・小田原なりわい交流会館(観光案内所)が作りたいチケット
・ケントスコーヒーさんが作りたいチケット
・米神地区の民家が作りたいチケット
・小田原と鎌倉の結び付けを強くするためのアイデア
・ママまつりのイベントアイデア
・子どもと大人の体験学習を盛り上げるアイデア
・レトロなバーの利活用アイデア

そしていざブレスト!

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当日はカヤック流ブレストで

1. 他人のアイデアに乗っかる(ぶっ飛びOK!)
2. とにかくアイデアの数をたくさん出す

というルールで皆さんにどんどんアイデアを出してもらいました!

ケントスコーヒーさんは海が近いので、「海岸のゴミを拾ってきてくれたら、おだちんがもらえる」や、駅前のバーのマスターからは「マスターに恋愛相談にのってもらうのに、おだちんをつかう」といった、お金には出せない価値を持つチケットアイデアが出てきました。

また、今回のテーマである「子どもも大人もつながるまち」に関するチケットアイデアとしては、「3世代で体験イベントに参加するともらえる」とか「交流館で子どもの宿題を見てあげたらもらえる」などもありました。

最初は、「あまりイメージが湧かない」と言っていた平井さんも、ブレスト後は「お金とは違う価値を考えるって難しいけど、どんなチケットをつくれば良いかイメージできるようになった!」まちのコインの難しさであり面白さを理解してくださいました。


ブレストをして変わったこと

ブレストをして何が変わったのか。私も加盟店さんと一緒にブレストに参加したので、その時感じたことを少しまとめてみました。


①「つかう」チケットをつくるのが難しい
食器洗いしてくれたらコインをもらうなど、「もらう」チケットはすぐに思いつきます。でも「つかう」チケットは、「お得な割引クーポン以外のことに使ってください」と言われた瞬間、アイデアが出てこなくなりました。そんな時は、「〇〇をする権利を得るためにコインをつかう」と考えると分かりやすいのですが、普段、いかに損得勘定をすることに慣れてしまっているのかがよくわかりました。

②お仕事とボランティアの間のお困りごとは実はたくさんある
ブレストをしていると、ちょっとしたお困りごとが地域に沢山あることに気づきます。例えば、今年小田原で開催予定のママによるママのための「ママまつり」で子守してくれる人がいたらありがたいな、とか、体験プログラム参加のために相乗りしてくれる人がいたら楽だなとか。現金で支払うほどのものじゃないけれど、何らかの形で対価を払いたいようなお困りごとを見つけることが大切だと感じました。

③ブレスト前と後でお店さんの表情が変わった
ブレストをやる前はお互いのことを知らない人もいて、コミュニティ通貨というイメージしづらい話に場もかたい雰囲気でしたが、ブレストをやってお互いのお店のことや課題を共有すると、みんな自分のことかのように相手のお店のアイデアを出していました。最後はみんなで仲良くなり、予定よりも1時間オーバーして楽しく閉会しました。

最後に

最初はまちのコインのチケットをつくるのを難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、一度軌道に乗ると、アイデアが止まらなくなるようです。

皆さんもぜひこれは!というチケットをつくってみてください。
まちのコインが気になる方は、私たちがブレストワークショップをしに伺います!

チケットをつくる時のポイントは、鎌倉実証実験の加盟店さんにも伺っているのでこちらも合わせて読んでみてください!



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