東京ユアコイン

まちのコイン担当から見た「東京ユアコイン」について、まとめてみました!

こんにちは!
まちのコインの広報担当の梶陽子です。

まちのコインは、”コミュニティ通貨”と言っていますが、一般的には”地域通貨”と言われています。地域通貨は1990年代後半に登場し、当時は地域の内需拡大を目的に紙幣型のものでしたが、ここ数年でまちのコインのようにスマホで簡単に決済できる電子地域通貨が増えてきています。

そこで、先月まで東京の大手町などで実証実験を行なっていた「東京ユアコイン」について、簡単にまとめてみました!

キャッシュレス推進モデル事業って?

2020年1月9日から2月28日まで実証実験が行われた東京都のキャッシュレス推進モデル事業「東京ユアコイン」。東京都では、経済発展と社会的課題の解決を両立する「Society5.0」の実現を加速させていくため、キャッシュレスの推進に関するモデル事業を実施。その事業が今年度は「東京ユアコイン」でした。

東京ユアコイン実証実験の目的は2つ

1)経済的なインセンティブが、SDGs活動への参加に対する意識、行動の変化に影響するか?
2)決済のキャッシュレス化促進に貢献できるか?


SDGs活動の促進を目指しているところはまちのコインと同じですが、この”経済的なインセンティブ”という考えが、大きく違いますね。「東京ユアコイン」では、獲得したコインを、Ponta、nanacoポイント、Tポイントなどにも交換できるので、そのポイントを使えるお店なら割引で何かを購入できたりとまさに”経済的”な利用ができるんです。
まちのコインでも、割引に使えるような”お得”なポイントの使い方もありますが、「フードロスになるパンがもらえる(SDGsゴール1・2・12)」や「小田原のまちの歴史を語ります(SDGsゴール11・4)」(下記の写真参照)といったSDGsに関連した使い方を提案しています。

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生活型とオフィス型の違い

「東京ユアコイン」には、株式会社東急エージェンシーが運営する「生活型」と、株式会社三菱総合研究所が運営する「オフィス型」の2つがあります。
「生活型」はTOKYU POINT カード会員を活用したもので、東急線都区内駅全62駅から出発する時差通勤者(始発~6時台または9:30~10:30に乗車)にポイントを付与するなど。 *PASMO・Suica 定期利用者(電車とバスで貯まる TOKYUPOINT 登録者)が対象

「オフィス型」はまちのコインのようにアプリをダウンロードして、QRコードを介してポイントの獲得ができ、「生活型」同様に時差出勤などのSDGs活動に対してポイントが付与されます。

誰でもアプリをダウンロードできる「オフィス型」の方が利用しやすいのかな?と思いましたが、日経新聞の記事では、「東京ユアコイン」の利用者は延べ140万人(2月中旬時点の中間集計)で、そのうち136万人は「生活型」だったそうです!

TOKYU POINT カードを持っている人は、通常でもノーレジ袋で2Pもらえますが、実証実験中はさらに3〜8Pもらえたので利用者が増えたのかもしれませんね。「生活型」の9割がレジ袋削減で、1割が時差通勤での利用だったそうです。

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こんなSDGs活動に使える(オフィス型)

では、オフィス型のSDGs活動について詳しく説明していきます。

オフィス型のアプリには、SDGs活動に参加するとスタンプラリーのようにスタンプが付与され、自分の行ったSDGs活動を振り返ることができるページがあります。まちのコインでは自分だけではなく、みんなの活動履歴も見ることができますが、SDGs活動を自分ごと化するためにも振り返ることができるのは大切ですよね。

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まちのコインでも自分の活動を振り返ることができます。

スタンプ


東京ユアコイン(オフィス型)SDGs活動メニューと付与ポイント

「時差Biz」
 時差出勤やテレワーク(協力企業のみ)、早朝カフェ利用、朝活・夕活イベント の参加(200〜500ポイント)
「ノーレジ袋」
 ファミリーマートやローソン、セブンイレブンなど指定店舗で「レジ袋不要」と 宣言(50〜100ポイント)
「マイタンブラー」
 ローソンやスタバなどでマイタンブラーでコーヒを購入(50〜100ポイント)
「エコ弁回収」
指定のエコ容器でできたエコ弁を購入し、指定の場所にエコ容器回収(400ポイント)


まちのコインのチケット(活動メニュー)と付与コインはこんな感じ

まちのコインチケット

SDGs2030まであと10年!

ざっくりでしたが「東京ユアコイン」を説明してみました!
利用者が140万人ということですから、きっとレジ袋の削減や時差出勤に一定の効果があったのではないでしょうか?
2030年まで、あと10年。SDGsの17の目標を自分ごと化する取り組みが、各地で行われていくと思います。身近なところでは、今年7月からレジ袋が有料化されますね。

まちのコインは、SDGs活動参加を促すインセンティブとしてはもちろんですが、楽しそうだからSDGs活動に参加したいなと思ったり、お店の人や一緒に参加している人と仲良くなれて嬉しい、そんな気持ちから使ってもらえるコミュニティ通貨です。ぜひ、まだ使っていない人にも、小田原市でのプレサービスで試していただきたいと思います!

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