伊藤忠商店からの『丸紅』
下記最初に丸紅の歩みを記載したのは、いつの時代に創業されて兄弟分の伊藤忠商事との関係を確認するためです。今は日本を代表する5大総合商社の一つである『丸紅』も創業時は一人の創業者(伊藤忠兵衛)から出発しています。
丸紅であってもなくても商社の財産は『人』であることはまちがいありません。10大総合商社と言われていた時代から現在の5大総合商社に丸紅が残っていることは、『人の能力』に帰するところが大きいと思います。
「お互いにお付き合いをしていてよかった」たと思えることが大事だということについて書かれています。
2007年当時の代表取締役専務執行役員の浅田輝夫CIOは現代の商社のビジネスモデルのキーワードとして『バリューチェーン』という言葉を挙げました。バリューチェーン(価値連鎖)とは、企業の様々な活動が最終的な付加価値にどのように貢献しているのか、その量的・質的な関係を示すツールで、商材取引にかかわるメーカーや卸小売りなどに対して、商社が機能とサービスを提供することで三社を有機的に結び付け、それぞれ利益を最大化することのようなものです。必要があればそれぞれの取引先の業態変革までのお手伝いをすることになります。
メーカーと商社との共同事業では、メーカーに事業経験が増し、自力で活動できるようになると商社を必要としなくなる場合があるので、そうならないようにメーカーとの共同意識を維持するため常にメーカーにとって商社との取引が有益であると感じさせる必要があります。上位商社はメーカーと誠実に接しながら信頼できる仲介業者として地道に取引活動をしていかねばなりません。
また、『リビングカンパニー』という言葉があります。これは長寿企業という意味で、企業生命力という意味です。
アリー・デ・グース著のその法則をまとめた法則があります。
この4つのどれがかけれも『リビングカンパニー』として存続できないという法則です。
商社として成功するのに「お互いにお付き合いをしていてよかった」思ってもらえるように、この法則を満たしていく必要があるということを今回学習できました。
本書籍は平成20年3月6日初版、出版文化社発行の
丸紅「リーディング・カンパニー」シリーズです。
使える英語を目指して発信していきます。