見出し画像

「東伊豆は最高のネイチャーオフィスだ!」 まちをまるごとオフィスにするプロジェクトを始動しました!

こんにちは。NPO法人ローカルデザインネットワークの守屋です!私たちは静岡県賀茂郡東伊豆町を拠点にまちづくりに携わるをするNPO法人です。この度、東伊豆町(企画調整課)、地域おこし協力隊・樋口さんとの連携チームで「まちまるごとオフィス」という新プロジェクトを始動し、いよいよリリースできるタイミングなりましたので、この場を借りてみなさんに内容をお伝えさせていただきたいと思います。
初回である今回は、私たちが関わらせていただくまでの経緯と「まちまるごとオフィス」の企画趣旨をお伝えさせていただきます。今後もこのnoteをチームからの情報発信の場にできたらと考えています。
東伊豆やローカルに関心のある方や、働き方、多拠点生活などに興味のある方にもぜひ読んでいただけたら嬉しいです!


NPO法人ローカルデザインネットワークって?

「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす」をヴィジョンの掲げたNPO法人です。2016年に静岡県賀茂郡東伊豆町を拠点に設立。現在、14人のメンバーで活動していますが、そのほとんどが首都圏に在住、かつ複業的に関わっており、「多拠点居住×パラレルキャリア」であることが特徴的な団体です。

スクリーンショット 2021-07-19 12.00.32

2016年、芝浦工業大学・大学院に所属する建築系学生が東伊豆で空き家の改修を実施し、改修したシェアキッチンスタジオ「ダイロクキッチン」を運営するためにつくったOB団体がNPO法人ローカルデザインネットワークでした。

スクリーンショット 2021-07-30 6.55.46

スクリーンショット 2021-07-30 6.55.59


その後、シェアオフィス「EAST DOCK」が拠点に加わり、東伊豆内の2拠点と、まちを活性化させるためのイベント施策、今後のまちのヴィジョンを考える「東伊豆未来会議」などを展開してきました。
学生だったメンバーも社会人になり、就職・転職・結婚などライフステージも変わる中、あたらしい東伊豆に縁のあるメンバーも加わり、14人のメンバーで活動をしています。

画像4

スクリーンショット 2021-07-30 6.57.46


都市とローカルを横断した活動で気づいた、継続するために必要なこと

そんな私たちですが、14人中10人は首都圏に居住していることが、まちづくり系のNPOの中ではとてもユニークなのではないでしょうか。
まちの中からの視点だけではなく、外の目線を加えてまちを考える。そんなプロセスを常に踏みながら活動を継続してきました。

画像6

とはいえ、普段住んでいるまちとは離れたまちについて取り組みをすることは簡単なことではありませんでした。社会人になり、時間もなくなってくると、なかなか東伊豆までいく機会が減っていく。その中でもまちに関わり続ける意味と手法を試行錯誤してきました。


そしてその中で継続していくための鍵は

非日常の遊びではなく、日常の暮らしの一部にすること

でした。
非日常を味わうためではなく、日常の中の特別な時間をいつもと違う場所でつくることで、ひとつのまちで完結しないことが、より豊かな生活につながると実感するようになりました。


リモートワークが浸透した時代に考えるオフィスの形

時代はコロナ禍の影響も受け、リモートワークが生活の一部になりました。これまでは会社がオフィスでしたが、家やカフェ、さらには公園や広場などの屋外空間もオフィスと化するようになり、オフィスのあり方も大きく変化しました。

オフィスはビルの中に縛られることなく、もっと自由になれる可能性を社会として実感しました。ただ、少し時間が経過すると、そこには大きな飛躍があり、まるっきり全てが変わる訳ではなく、今までのオフィスに+αのあたらしい働き方ができることが現実味を帯びるように着地してきました。

今までのオフィス+αの可能性を考えることで、今までの生活をがらっと変えることなく、小さな変化がベースの生活にもポジティブな影響を与えることができないかを考えるようになりました。

画像7


既存のオフィス機能を分解して、まちに再構築した「まちまるごとオフィス」

今までの働き方に、ちょっとした変化を加えて、より豊かな働き方をすることはできないか。その考えの中で、都市とローカルを横断した生活をしていた私たちだからこそ気づけたことがあります。月に一回の東伊豆での滞在が心にゆとりをつくり、東京での生活もより充実する。そんな体験をもっと一般化できないか。そこにリモートワークの普及が加わったことでできることを考えました。

画像22

そんな思いにふけながら東伊豆のまちをみると、あちらこちらがすごく魅力的なワークスペースに見えてきました!

画像21

▲東伊豆役場のみなさんと拠点探しワークショップも開催


例えば、景色のいいカフェのテラス席。
絶景と、海から吹くいい風を感じながらの仕事は気分もリフレッシュ!

画像9

画像10

例えば、温泉旅館のロビーや客室。
なかにはすでにワーケーションルームを展開している旅館さんもありました。

スクリーンショット 2021-07-30 7.17.03

スクリーンショット 2021-07-30 7.18.09

そしてさらには、東京ドーム26個分の高原も、PCと電源、wifiさえあれば仕事ができる!

スクリーンショット 2021-07-30 7.19.42


こうやってみると、本当に東伊豆ってたくさん働ける場所がある!!


そうして編み出されたのが「まちまるごとオフィス構想」です!

スクリーンショット 2021-07-30 7.20.20

これまでの建物の中に閉じ込められていたオフィスの機能を分解し、まちに再構築することで、まち全体をオフィスとして使えないか!

スクリーンショット 2021-08-01 23.22.54

町中のデスクワークができるスペースを「執務室」に、カフェやレストランは「社員食堂」、足湯は「休憩室」で、温泉旅館は「社員寮」。
こんなイメージをまとめているいると、東伊豆は最高のネイチャーオフィスだと気づきました!!


ウェルビーイング×ローカルイノベーション

ただ私たちの企画では、毎日、東伊豆のまちオフィスで過ごしてもらうことをゴールにしている訳ではありません!月に一回、季節に一回、もしかしたら年に一回かもしれないですが、東伊豆で働くことが日常のサイクルに加わることで、いつものオフィスでの仕事も効率化できるようになり、トータル仕事での最高のパフォーマンスを出せるようになることを目指しています。

画像15

そして、この企画では「ウェルビーイング」と「ローカルイノベーション」の2つをテーマに据えています。

【ウェルビーイング】
「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。世界保健機関(WHO)憲章の前文では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」とされています。
引用:https://jinjibu.jp/keyword/detl/885/

【ローカルイノベーション】
イノベーションとはそれまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。この取り組みをローカル(特定の地域内)で展開することをローカルイノベーションと今企画では定義しました。
引用;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3


つまりは、心身ともにリフレッシュしつつ(ウェルビーイング)、ローカルでもビジネスやサービス、コミュニティなど新しい価値を生む(ローカルイノベーション)ことを企画のテーマにしています。


例えば、東京で働く大企業のビジネスマン。毎日時間に追われていく中で、心身共にリフレッシュしながら働くために「まちオフィス」を使ってみる。

大自然の中でリフレッシュして働くことで心もすっきりしつつ、東京に戻ってからの仕事のパフォーマンスも上がる。これもウェルビーイングのひとつではないでしょうか。

画像16


例えば、新しいサービスを開発しているスタートアップ企業。

東伊豆町は人口は1万人ですが、年間の観光客数は約30万人。まちオフィスで開発合宿をしつつ、実証実験の場として東伊豆町と一緒にサービスを展開してみる。そんなローカルイノベーションもあるかもしれません!

画像17


町民も、来街者も利用するワーケーション事業を目指して

日常の中に東伊豆を取り込んでもらうために、私たちで考えたことの中に、東伊豆の人にもこの「まちまるごとオフィス」を日常的に利用してもらうことも構想に組み込んでいます!

外の人だけが利用していると、本当にまちの魅力の接点には結びつかない気がしています。そして、このまちの魅力はなによりこのまちに暮らしている人だと思っています。

そんなまちの人と直接コミュニケーションを取れる場をつくりつつ、様々な刺激やリフレッシュが得られるような時間を作りたい。そして、この交流が実は東伊豆のまちにもポジティブな効果を生むと考えています。

スクリーンショット 2021-07-30 7.32.24

外の目線でのまちの魅力を知ったり、日頃知ることがなかった生の情報に触れることで、よりまちの強み・弱みを知ることができ、持続可能な未来のまちのかたちをつくることにつながると考えています。もちろん、そのプロセスには私たちのNPOも力になってタッグを組んでいくつもりでいます!
目指す風景は、ワーケーションで町外からきた人と、町内の地元の人がおなじ場所で仕事をして、一緒にあたらしい価値をつくりだせる風景です!


一緒にまちまるごとオフィスを作っていきませんか?

本事業は令和3年度東伊豆町ワーケーション推進事業として東伊豆町(企画調整課)、地域おこし協力隊・樋口さん、NPO法人ローカルデザインネットワークの連携チームで、本格始動しました。

画像22

私たちにとっては、学生時代から含めて8年目の活動になりますが、これまでの活動と、まちの人との繋がりがこの企画を通じてすべて繋がってくる気がしています。

全国のまちづくり事例の中でも、町内外のメンバーがここまで濃く、継続して続けてきている活動も稀なのではないかと思っています。続けてこれたのはきっとこの都市とローカルを横断して、価値の等価交換を継続してきたからだと思っています。

画像19



そして、この取り組みを受け入れてくださる地元企業様や、まず使ってみたいという地元の方も大募集中です!また、モニターとして利用してみたい町外の企業様やフリーランスの方も今後募集いたします!

大きく変化する時代の中で、働き方を通じて、これからの時代の理想とする日常を考えていきたいと思っています!

スクリーンショット 2021-07-30 7.36.25


長くなりましたが、今後の取り組みは本プロジェクトの公式ホームページ、ならびにローカルデザインネットワークのfacebookページでも情報を発信させていただきます。フォローを含め、ご覧いただけますと幸いです。

また、本企画への参画、取材、問合せは下記アドレスより受け付けております。ご連絡いただきました方へは担当者よりご返信させていただきます。

localdesignnetwork@gmail.com
NPO法人ローカルデザインネットワーク(担当:守屋・鈴木)


それでは、「まちまるごとオフィス」の今後も展開をお楽しみに!


#まちまるごとオフィス
#これからの日常をつくる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?