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気功と秘湯でつづる七十二候|天地始粛(てんちはじめてさむし)8/28-9/1頃

8月も終わりをむかえ、天地の暑さがようやくおさまり始める頃。「粛」は縮む、しずまるという意味です。天気図には、秋雨前線が登場し、冷たい雨風とともに秋のはじまりを運んできます。 

 天地の暑さがようやくおさまり……。
のはずですが、
まだまだ厳しい残暑が続きますね。

夏の疲れが出てくる頃です。
どうぞお身体を大事になさってください。

・・・。

とはいっても
疲れを自覚することは、
疲れが溜まっている人こそ
難しいでものです。

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先日、足の裏が痛いという方がいらっしゃいました。
色々な病院で診てもらったそうですが、
原因はわからず、
だから治療もできず、
でも痛い。

たまたま
その方の身体に触れさせていただいたのですが
全身がガチガチで、
特に背中、お腹がガチガチでした。

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この方のように
身体がガチガチの方は多いです。
そしてそのこと自体に気づいていない方も多いです。

「疲れた」
という身体の声が
いつの間にか聴こえなくなり
自分が疲れているのか、疲れていないのか
分からなくなってしまう。

社会の中で、
人と人との間で、
常に交換神経を優位にさせながら、
大脳新皮質をフル稼働させながら
生きていると、
どんどん古い脳の力が弱まっていきます。
生きる力、命が弱まっていきます。

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気功には
交感神経を休ませ、
副交感神経を優位する方法、
古い脳の力を強める方法がたくさんあります。

呼吸法、瞑想法、自発動・・・。

そしてこれら全ての気功法の根っこにあるのは
「天地人」です。

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「天地人」
人は天のエネルギー、地のエネルギーの間にあって
天のエネルギー、地のエネルギーに
生かされながら生きている。
私は「天地人」をそう捉えています。

そして、
天と地の間にあって、
天のエネルギー、
地のエネルギーの中で生かされているのは
人間だけではなく、
自然界に生きるもの全て、
動物も、植物も、全て同じ。

だから都会で大地に根を張って
頑張っている樹をみると
ヨロヨロと抱きつきたくなる。

「同朋よ!」

まっ、これも一種の自発動ですね(笑)。

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自発動は、
気功は、
頭で考えている間は気功じゃありません。

大脳新皮質で考えることを止め
古い脳で動く。

頭をぼーっとさせて
ただ、ただ、
天のエネルギー、
地のエネルギーの間で、
動かされるままに動く。

何も考えない。
動かされるまま。
気の向くまま。。

ぼーっと。
ぼーっと。

風に吹かれ、同朋の樹の葉が揺れるなら
同じように揺れる。

そうして
天と地のエネルギーの中で
ぼーっと
動かされるままに身をゆだねていると
ものすっごく気持ちがいいのです。

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ちなみに、さきほどの方は、
ガチガチのお腹の
ずーっと続いていた便秘を治すところから始めたら
足の裏の方も大分良くなったようです。
良かったです。

秘湯と気功に感謝を込めて。