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秘湯と気功でつづる七十二候|楓蔦黄 (もみじつたきばむ) 11/2~11/6頃

もみじやつたが色づいてくる頃。紅葉狩りの歴史は古く、平安の頃から始まったそうです。ちなみに、紅葉 (もみじ) の語源は「揉みいず」で、色が揉み出されるという意味だそうです。

山は一面紅葉です。
ただ、今年の紅葉は今一つ・・・。

一日の寒暖差が大きいと
キレイに紅く色づくと言われていますが
今年は暖かかったですからね。

温暖化について
いろいろ取り上げられていますが
駒ケ岳の紅葉を
その影響を受けているのかもしれません。

これから冬に向けて
山の樹々も準備を始めています。

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「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」
良寛さんの最後の言葉にあるように
紅葉した葉が、
ひらひらと落ちています。

その姿は
美しくも物悲しく感じますが
樹々にとっては
生きるための
能動的な営みです。

葉にあった栄養分を
枝や幹に移動させ、
葉に栄養分がいくのを止め、
葉を落とすのです。

動物の冬眠みたいなものです。

冬になり
日照時間が少なくなると
葉っぱで養分を作ることが
出来なくなります。

一方で葉っぱを付けていると
葉っぱを維持するための
代謝が必要です。

また雪が降ると
葉の上に積もった雪の重みで、
枝が折れやすくなります。

なので
春に向けできるだけ
エネルギーをためるために
葉っぱを敢えて落とすのです。

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中医学の基礎である
『黄帝内経(こうていだいけい)』では
冬は閉蔵(へいぞう)の季節と言っています。

穀物は蔵の中にしまい込まれ、
動物は冬籠りするように、
すべてが閉塞して
陽気(エネルギー)を外に出さない季節

そして冬の養生法は

夜は早く寝て、
朝はゆっくりと起き、
日の出日没に伴って起床する。

気を鎮めて
すでに遂げたような満足感を保つ。

過労して汗をかかない、
体内の陽気を洩らさないようにし、
直接寒さに当らないようにし、
体を温かく包む。

と書かれています。

本当にすごいですね。
『黄帝内経(こうていだいけい)』。

私も冬はあまり動かずに
冬眠に入ります。
そして自発動で
自分の内なる声に耳を傾けます。

名称未設定 1

最近は
甩手の3番と
https://note.com/machikokomanoyu/n/nc09790fe268f

鶴気功
https://note.com/machikokomanoyu/n/n2fbb825ee514
が自発動で出てきます。

私は腰が悪いので、
甩手の3番をすると
腰に気を取り込めるからだろうなぁと
思っているのですが、
なにせ自発動で出てきていますから
よくわかりません。

鶴気功は、なぜだろう・・・??

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自発動は
自分の声を聴く気功です。

自分の声、
本心をしっかりと聴く。

自分の声を聴いていないと
自分が見えなくなってしまいます。

以前の私です。
心身ともにボロボロで
疲れ切っているはずなのに
とにかく動き続けないと不安でたまらないのです。

そうなると
もう疲れも感じないのです。

まるで壊れた歯車みたいなものです。
ずっと動き続け、
止まることができない。

でもその時、
ぱっと
止まることを知ること。
それがとても大切なのです。

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実りの秋です。
新米、栗、サツマイモ、
かぼちゃ、柿、梨・・・。

うわぁーーー。
食べたいーーー!

でも
冬眠じゃ!
冬眠じゃ!
と調子に乗って食べていると
来春、穴から出られなってしまう・・・。

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広葉樹
冬に葉っぱを落とすことができるのは
再生の力があるからだそうです。

過酷な環境で育つ針葉樹は、
せっかく作った葉っぱを捨てて
一から作り直す余裕がないため
葉っぱを落とさないそうです。

来春への
再生の力を信じ、
しっかり
でっぷり
蓄えるぞー!!

秘湯と気功に感謝を込めて。