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「絶望」にも名人がいるのです。「絶望名人カフカの人生論」
新しい年が始まると
SNSで見る投稿も
今年の目標や抱負など、
ポジティブなものが多いですね。
今年の私は
昨年末がギューギューに忙しかったので、
お正月は、まだその惰性で動き続けていたというか。
いろいろ楽しいこともあったので、
それはそれで「お正月らしい」日々だったのですが、
「成人の日」あたりでやっと
「今年も終わった」という気分になったのでした。
そんな私から見ると
SNSにたくさんあった
新年のキラキラした投稿は
眩しすぎて、
「ちょっとカーテン閉めてもいい?」
という感じでした。
ちょっと今の自分から、ポジティブエネルギーは出てこないな、
そんな気分でいたら
この本に出会いました。
「絶望名人 カフカの人生論」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69936942/picture_pc_afc18ad7570751266fdc2acb4afce930.png?width=800)
著者は文学紹介者
頭木弘樹さん
カフカの作品、手紙などから
人生のあらゆることに
カフカがどれほど「絶望」していたか、
それがわかる言葉を紹介しています。
カフカの言葉に込められた
「絶望感」というドロドロしたネガティブパワー
しかし、頭木弘樹さんがそのあとに続ける解説文が、とても優しいのです。
頭木さんがご自身ののことを「評論家」ではなく「紹介者」というのは、
決して作家さんをジャッジしない、作者の思いをそのまま受けとる能力が素晴らしいからだ、と感じます。
ポジティブ疲れ
(そんな言葉あるのか?)
を感じている人にオススメです
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